らくだはお気楽
FC2BlogAdminRss1.0b

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--  


092:烈 より

烈しさを見送り秋の机には白紙のままの手紙がのこる
ひぐらしひなつ (エデンの廃園)

 夏の「烈しさを見送り」迎えた秋、この時点では、まだ穏やかとはいえない気がする。
 「白紙のままの手紙」とは「烈しさ」の後の空虚を表しているのだと思う。
 「手紙がのこる」ということは、秋になって書こうとしたものではなく、まだ「烈しさ」(=夏)の中にいる時に書こうとして書かないまま、あるいは書けないまま、終わりが来てしまったのだ。
 
 やっぱり恋の終わり、かな。
 夏から秋へと移る季節のイメージとしてはありふれているが、だからこそ誰もが何となく分かる感覚なのかもしれない。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬省略


中村あけ海 (庶務課中村が承りました)
激烈な昭和を生きた会長のかつらの下に眠る銃創    

伊藤夏人 (やわらかいと納豆2010)
反省はしないけれども取り急ぎ烈火の如く怒って欲しい

菅野さやか (あの夏飛行機が落ちるまでずっと)
教室のなかに熾烈な戦いがあるの負ければ奴隷になるの

梅田啓子 (今日のうた)
綿綿とながれゆくのか母からの烈しきものは我に娘に

南葦太 (「謙虚」という字を書けぬほど)
烈火でも劫火でもなく君のため暖炉にともる情熱であれ

ちょろ玉 (ちょろ玉のコトダマラソン)
熱烈なラブコールごと振りかぶり野球の道を左に曲げる

虫武一俊 (無足場ワンダーランド)
強烈に誰かへむかう正義からのがれてものがれても自己嫌悪

穂ノ木芽央 (白紙委任状)
埋めたる烈なるものがちろちろと舌を出すから逢ひたくないの

市川周 (ミルミルを飲みながら)
苛烈なるニーズの果てに「飲むラー油」(「食べないラー油」とか「観るラー油」)

五十嵐きよみ (NOMA-IGAオペラ日記)
痛烈なことばの意味を骨抜きにするゆるゆるとした節回し

斉藤そよ (はなやかなみず)
帰れなくなるかもしれぬ猛烈な吹雪をじっとみていたい午後

bubbles-goto (DRIBBLe HoUR)
ひび割れた声轟かす街宣車車列に「烈」の文字のイガイガ

イノユキエ (十月堂)
強烈な一撃だった廃墟ひとつ従え赤く咲くアマリリス

2012/04/23  | trackback(0) | comment(0)


Comment

Comment?





Trackback

URL : http://raquta.blog73.fc2.com/tb.php/990-e0ed38d1

ご案内

・(承前) 選り好み・前置き
作者も読者もコメント大歓迎。
何しろ周回遅れの鑑賞ですので、古いエントリでもご遠慮なく。

カテゴリ
2014 題詠百首 (102)
・2014 一首選一覧 (1)
・2014 題読選り好み (101)
2013 題詠百首 (103)
・2013 一首選一覧 (1)
・2013 題読選り好み (100)
2012 (0)
・2012 一首選一覧 (1)
・2012 題読選り好み (100)
2011 邪道七七 (100)
・2011 一首選一覧 (1)
・2011 題読選り好み (100)
2010 題詠百首 (102)
・ 2010 一首選一覧 (1)
・ 2010 題読選り好み (100)
2009 題詠百首 (102)
・ 2009 一首選一覧 (1)
・ 2009 題読選り好み (100)
2008 題詠百首 (102)
・ 2008 一首選一覧 (1)
・ 2008 題読選り好み (100)
2007 題詠百首 (37)
・ 2007 一首選一覧 (1)
・ 2007 題読選り好み (101)
2006 題詠百首 (102)
・ 2006 一首選一覧 (1)
・ 2006 題読選り好み (101)
楽屋話 (24)
くもの巣 (16)
からだから短歌 (5)
コメント
トラックバック
リンク
プロフィール

お気楽堂

Author:お気楽堂
のんびり行こう

御用の節はご利用ください。
メールフォーム

ご訪問ありがとうございます
以前の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。