らくだはお気楽
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070:白衣 より

ポケットへ牛に喰わせる磁石入れ白衣の兄が往診にゆく
理阿弥 (車止めピロー) (旧館

 牛に馴染みのない一般人には、え?という話だが、牛の胃袋はこんなことになっているらしい。

 胃袋の中は磁石でいっぱい?  (「牛コラム」 より)


 兄は獣医なんだね。この歌の「喰わせる」は、上記コラムで言うところの、最初に飲み込ませる時のことか、取り出す時のことか、やっぱり素人には分かりかねるが、往診だから後者かなぁ。まぁ、「牛に喰わせる磁石」のインパクトが大きいので、それで十分という気がする。
 玄人の兄にとってはさほど特別なことでないのだろう、無造作にポケットに入れて行く。何でもない日常という詠み方がいい。

 余談だが、週刊俳句に鈴木牛後さんの「牛の歳時記」という不定期連載がある。
 とてもすてきな記事なので、ぜひ読んでみてください。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬省略


船坂圭之介 (kei's anex room)
をとめ等の髪揺らしつつわが知らぬ青春ならむその白衣佳し

佐藤紀子 (encantada)
薄紅の「白衣」を着たる女医もゐて和やかさうな神経内科

富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
先生の白衣の白にすこしだけ希望の色をまぜて下さい

(nasi-no-hibi)
夕暮れの白衣が赤く染められてからだの中をあしたが逃げる

穂ノ木芽央 (白紙委任状)
リノリウムに白衣脱ぎ捨て五分だけ男に戻る特別病棟

高松紗都子 (羽うさぎの日記帳)
午後二時の実験棟へ向かうとき白衣はきみのこころを閉ざす

すいこ (ひろわれるもの)
読んでいるブラックジャックは擦り切れて白衣が回るコインランドリ

今泉洋子 (sironeko)
夫いぐわい誰の色にも染まらぬと白衣(びやくえ)の喪服纏ひたる祖母

宵月冴音 (銀星亭~Villa Argentee D'Etoile~)
春過ぎてかえす機会を失ったハンカチねむる白衣のポケット

久野はすみ (ぺんぺん100%)
遍路道に小さき墓の苔むすを白衣の青年拝みて過ぎる

2012/01/31  | trackback(0) | comment(0)


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