らくだはお気楽
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069:隅 より

大丈夫 世界は歪なのだから泣きたいときに隅っこはある
月原真幸 (さかむけのゆびきり。)

 やっぱりみんな泣く時は隅っこなのね。
 中島みゆきの歌を思い出しちゃった。
 

 泣いてる時はみんな 
 ひとりずつ ひとりずつ 膝を抱くのだね  /中島みゆき「幸福論」


 「泣きたいときに隅っこはある」という下の句が好き。
 大丈夫、と言ってくれるこの歌は、泣きたい時は泣けばいいよと言っているのだ。
 隅っこがある理由が「世界は歪」だからという、泣きたい人にはなんとも優しい励ましである。
 
 さらに勝手読みすれば、「隅っこ」というのはそばに居てくれる誰かというのもありかなぁと思った。
 ひとりずつ泣く人たちも、決して一人ぼっちじゃない。
 大丈夫。
 

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬省略


jonny (迂闊な夜の真ん中で)
ため息をひとつついたら部屋中の隅から僕も僕もと僕が

森山あかり (言葉の花かご)
片隅にひっそりといる壁の花にもそれなりの意地とプライド

髭彦 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
金色(こんじき)の巨大なウンコ見上げつつ笑ひ下りぬ隅田の川を

原田 町 (カトレア日記)
オルツィの『隅の老人』ひさびさに手に取り読めば活字小さき

冥亭 (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
旱梅雨 法華の寺の一隅に捨て子の如き古りし墓石

流水 (流水(るすい)の短歌Caf'e)
隅っこに君の言葉が芽をふいて花を咲かせて眠れやしない

佐藤羽美 (hinautamemo)
黒板の隅のへのへのもへじまでしろく滲める春の教室

ほたる (ほたるノオト)
トーストの隅までジャムを塗る朝は内輪話をいつまでも聞く

酒井景二朗 (F.S.D.)
古本を部屋の隅へと追ひやつて作る寢床はいびつな四角

こゆり (おかっぱ短歌)
またしてもこんな男に惚れそうで隅から隅までさがせ欠点

磯野カヅオ (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
吹き抜ける風の行方を追ふごとくプールの隅を蜻蛉の行く

暮夜 宴 (青い蝶)
隅っこが多分いちばん落ち着ける四季を通じて壁の花です

志井一 (日記ホプキンス)
重箱の隅を突っつかないでくれ 漆がハゲてしまうじゃないか

音波 (短歌のなぎさ)
世界史のページの隅で人類が火星に降りるパラパラ漫画

寺田ゆたか (永訣のうた)
庭隅にブライダルヴェール蔓延りぬ妻亡きあとの金婚の年

青山みのり (わざとじゃないもん!)
終点にちかい夜景の片隅を【おかえりなさい】のネオン横切る

ひぐらしひなつ (エデンの廃園)
忘れられて片隅にある冬枯れの鉢にやさしい陽射しがとどく

みち。 (滑空アルペジオ。)
引き出しの隅でちいさく生きているあの日のごめんなさいを取り出す

2012/01/30  | trackback(0) | comment(0)


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