らくだはお気楽
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065:骨 より

さあ何をはじめるためにやめようか私の骨は良い音が鳴る
牛 隆佑 (消燈グレゴリー)

 好き歌が多く、迷った中でこの歌を一首選に。
 「何を」は「やめようか」にかかるのが普通なんだけど、はじめることが分かっていないような気にもさせられる、不思議な上の句。さらに「私の骨は良い音が鳴る」。
 は?
 という、このすっとぼけた下の句。
 たまらんです。
 よく考えれば、さぁやるぞ、という時に、両手の指をポキポキ鳴らす、あの行為と分かるが、まるで、何か始めることや、やめることに骨の音が関係しているみたいでおかしい。
 それでいて、なにか始めるために、ひとつ何かを止めるという、歌の雰囲気にそぐわない律儀さがまたおかしい。

 さらによくよく考えれば、何か止めたいことがまずあって、止めるための言い訳として始めることを探しているようにも読める。それだと「何を」はすんなり「はじめる」にかかるわけで。
 どっちかというと、その方が下句のとぼけ方と似合っているなぁと思う。

 でもその場合、今度は「何を」止めたがってるんだろうと気になってくるのよね~^^;
 (という割に、そこで終わっちゃうのがお気楽堂なのだった。(おぃ^^; )

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


夏実麦太朗 (麦太朗の題詠短歌)
さば缶のさばの背骨をかみ砕く煮えきらぬわが性思いつつ

映子 (映子のブログ)
お父さんですよ と もらった のどぼとけ   骨が笑った そんな気がした

中村あけ海 (庶務課中村が承りました)
「軟骨のピアスホールがふさがればもう完璧にリーマンっすよ」    

西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
ふるさとの墓より堀りし骨洗えば草の根絡むものもありたり

髭彦 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
人骨も万の単位の時経なばひと狂喜して地より暴きぬ

船坂圭之介 (kei's anex room)
死に到る恋・逢へざると知らばこそ少年骨を折るばかり追ふ

古屋賢一 (燦獣イチオン)
白亜紀の地層から出た一体の人間の骨 ガチャピンだろう

六六鱗 (歌おう、感電するほどの喜びを!)
骨と皮ばかりの亡者わたくしの縁かもしれず手向ける香華

梅田啓子 (今日のうた)
肉骨粉、にくこつぷんと唱へれば口輪筋の伸びてゆきたり

周凍 (混沌と言語)
七つ骨支へかねつる首(かうべ)あげ越えて行かまし幻の山

理阿弥 (車止めピロー)
円蓋の遺骨があれに終戦は遠き炎夏の季語としてのみ

揚巻 (揚巻の「題詠blog」)
牛乳にまぎれて君に飲み干され残れたらいい骨のどこかに

野州 (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
またひとり友を失くして帰る途骨の色した煙を見上ぐ

すくすく (すくすくと日々一首ずつ)
君に手を差し伸べられて僕の背の肩甲骨は翼に変わる

富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
海に近い耳小骨へと触れてゆくおはようらしき穏やかな揺れ

五十嵐きよみ (NOMA-IGAオペラ日記)
あっけなく吹き飛ばされる安物の傘の骨ほどもろい決心

市川周 (ミルミルを飲みながら)
猛暑日や豚骨臭のうとましき(しかたがないか俺の店だし)

晴流奏 (晴流奏の題詠blog)
ぎしぎしと骨をきしませ身をよじりヨガのポーズでする深呼吸

秋月あまね (halcyon days)
水槽の中ではじまる物語 珊瑚の骨は累々として

すいこ (ひろわれるもの)
肉は鳥、骨は笛へとチベットの高原に吹くさよならの風

振戸りく (夢のまた夢)
ししゃもまで骨抜きにする技術など必要ないと思いませんか

今泉洋子 (sironeko)
胎内に戻りし君か骨壺の母恋ふ歌に桜吹雪けり

伊倉ほたる (ほたるノオト)
止みかけた雨に蛙は鳴きだしてまだ温かい骨壷を抱く

冥亭 (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
父祖たちの骨屑あまた踏みしめて今ふたたびの danse macabre

ミナカミモト (Mercurous virgin Blog)
鉄骨の響きは高くカリヨンを模して空中都市へ至れり

青山みのり (わざとじゃないもん!)
日本語は和解しにくい言語なり 秋刀魚の骨を抜くように説く

2011/12/23  | trackback(0) | comment(0)


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