らくだはお気楽
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054:戯 より

戯れの海に潜って見上げれば愛の言葉はみな浮いていた
生田亜々子 (屏風と靴)

 
 「戯れの海」でささやく「愛の言葉」なんて、実がなくて「みな浮いて」当然である。
 戯れと分かっていながら、それでも何かを期待して潜ってみたら、案の定……という、主体が愛の言葉を言われた側の読みと、戯れとはいえ結構気を入れて言ったはずなのに……という、主体が愛の言葉を言った側の読みと、どちらに読んでもおもしろい。

 あるいはもっと単純に、「愛の言葉」なんていつだって浮くほど軽い、だから主体は(本気なんてあほらしくて)戯れの海に潜って、外の世界をわらって見ている、のかな。
 でもなんとなく、この歌からはそういう諦念よりはがっかり感のようなものを感じるんだよね。
 そういう意味では、けっこう純情な歌だなぁと思う。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
夏の日はひねもす海と戯れし故郷の空はいつも青空

はこべ (梅の咲くころから)
ハマシギの戯れおりし浜辺にはさざなみ寄せて影ゆがみおり

周凍 (混沌と言語)
戯れに石を落としてはかりたるこころの闇を汲む筒井筒

理阿弥 (車止めピロー)
九折の山路の果ての戯れに墓碑には打たむ この人を見よ

天鈿女聖 (うずめの花ビラ)
鳥獣戯画のうさぎのような人がいてフラペチーノを飲み干している

酒井景二朗 (F.S.D.)
温い風戲(そば)へる中に朴の花咲く天人の御座の如くに

市川周 (ミルミルを飲みながら)
目を閉じてつかのま死亡遊戯かな(たぶん飛ばない僕の自転車)

bubbles-goto (DRIBBLe HoUR)
誰からも少し離れて立っていた戯曲のト書きみたいな顔で

清次郎 (Conical flask)
戯曲にはただ<暗転>と記されしひととき役者はくちづけ交わす

越冬こあら (犬の居た部屋)
戯れ言を並べて逃れ辿り着く懺悔の街に似合うブルース

久野はすみ (ぺんぺん100%)
戯作者の心意気にて書きしとの日記はついぞ公開されず

2011/08/24  | trackback(0) | comment(0)


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