らくだはお気楽
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052:婆 より

運命のひとには逢える気がしない 婆抜きは最後1枚残る
如月綾 (お気に召すまま)

捨てられてゆくペアカードある意味で婆抜きの婆は勝ちかもしれぬ
春村 蓬 (風見鶏)

 久々のコラボ。
 
 普通、ババ抜きのババは余り物であり、余分なものであり、如月さんの歌のように手元に残るのはうれしくないものである。
 「運命のひとには逢える気がしない」のは、手元にいつもババが残るようになにか縁起の悪いものが憑いている、とも、残ったババは自分のようだとも読める。
 
 ところが、春村さんは、「ある意味で勝ちかもしれぬ」という。
 ペアになれば捨てられる、という観点から、手元にいつまでも残っていられるという強み? たしかに、ババ抜きにババは必需品、主役なんである。
 でも、好かれてるわけじゃないのよね。そして絶対ペアになれない。
 そういう意味で「ある意味で」なわけである。
 そしてやっぱり、どこかで自分(歌の主体)はババ抜きのババのようだと思っているように読める。
 
 どうでもいいその他大勢のペアより、ダントツに目立つお一人様、いいじゃないの。ババ抜きとちがって、嫌われなくてもいいんだし。
 考え方次第やね。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬省略


氷吹郎女 (空蝉乃歌屑)
そういうの老婆心っていうんだと老婆心から言わせて貰う

野州 (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
三畳のふすま戸越しに聞えくる大家の婆ぁとむすめの喧嘩

音波 (短歌のなぎさ)
年を経て婆になった船たちが静かに眠る港には月

牛 隆佑 (消燈グレゴリー)
あきらめることがそんなに悪いのかそのへんどうよ麻婆豆腐

五十嵐きよみ (NOMA-IGAオペラ日記)
濁点があるかないかの違いではない母と婆、父と爺とは

月の魚 (銀色水槽)
人魚でも喰ったか老婆よ かさかさの木っ端のお前が「想う」などとは

市川周 (ミルミルを飲みながら)
娑婆にでてまず猫なでるヤクザかな(春の小菅に門残こりたる)

のわ (二十四節気)
婆婆と何度も言うでないよ孫 もうすぐ娘に変身するっちゃ

振戸りく (夢のまた夢)
仕切られておけば平和でいられます やり手婆を揃えています

豆野ふく (それゆけ!だいふくもち)
引越しや病院のこと話しつつ麻婆茄子を二人でつつく

今泉洋子 (sironeko)
湯湯婆を懐く寒夜は大蛇(うはばみ)を羽羽(はは)と謂ひたる古人思ふ

ほきいぬ (カラフル★ダイアリーズ)
激辛の麻婆豆腐を食べている君とこのあとすること多少

ひぐらしひなつ (エデンの廃園)
長雨に卒塔婆は繊く傾いて十月は遠く人を恋う月

2011/07/31  | trackback(0) | comment(0)


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