らくだはお気楽
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052:縄 より

縄編みの編み目を休ませるときのため左手はのこしていって
やすまる (やすまる)

 失恋したのね。
 自分のもとから去っていく相手に、最後のわがまま言ってみたのね。
 
 最初、哀しいジョークだと思った。
 ふと、ラブラブだったころには、縄編みの時に彼の指をちょっと借りたりしたのかもしれない、と考えた。ならば「左手はのこしていって」というのは、あたらしい恋人には、これはしないで、という懇願ではないのか。
 なにかひとつ、彼の中に、自分以外の誰とも重ならない思い出を残したかったんじゃないだろうか。そして、これぐらいなら、彼も受け入れてくれるだろう、という些細な事柄。
 お互いに年をとれば忘れてしまいそうな、罪の無い約束なのが、主体の優しさと哀しさを感じさせる。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬省略


西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
沖縄の夜明けは遅し ほの暗き外眺めつつ朝食を摂る

小早川忠義 (Just as I am Returns)
戦後ごと噛み締むるべし沖縄のステーキハウスにAサインあり

はこべ (梅の咲くころから)
注連縄の御幣新たにととのいて 能楽堂に新しきとし

畠山拓郎 (あいうえおあお)
龍神の伝説ありし縄が池けっして石は投げ込まないで

野州 (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
短歌でも降りてくるがにゆふぐれの空からおりてくる縄ばしご

理阿弥 (車止めピロー)
そぼ濡れた子が眺め遣る廃屋に虎斑(とらふ)の縄のぐるり廻りて

かりやす (彼方探訪)
喪服の腰に藁縄しめる習はしを祖母の葬儀で初めて知りぬ

tafots (1年で1000首をつくる)
図書室の縄文土器のレプリカを毎日撫でていた夏休み

みなと (海馬)
いろまちの正午を過ぎるおれの目にうつる路面に焦げついた縄

花夢 (花夢)
これまでに摘み取ってきた愛情を縄で縛って軒下に干す

kei (シプレノート)
腕いっぱい回す縄跳び十人が順に飛び込む異界の扉

佐山みはる (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
縄文式土器のかけらを売る店のきのふはありてけふ見えぬなり

(ezomijikauta)
おじょうさんお入りなさいとこれまでに出会った人々がまわす長縄

ひぐらしひなつ (エデンの廃園)
秋風に流されながら沖縄の調べで届く訃報一通

星川郁乃 (Air Station)
わが裡にうすく流れる縄文の血を呼んでいるこの森の奥

みぎわ (たづたづし)
吊り下がる楕円の縄の向かうがは他界から呼ぶ金の耀ひ

2011/07/31  | trackback(0) | comment(0)


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