らくだはお気楽
FC2BlogAdminRss1.0b

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--  


049:袋 より

鼻先で夜に触れれば寝袋の外の世界のすべてが秋だ
bubbles-goto (DRIBBLe HoUR)

 野外で寝袋で寝た経験がないので素直に羨ましいなぁと思った。
 「鼻先で夜に触れ」るという措辞がいい。寝袋に入っていれば外気に触れるのは顔だけだろうから、なんの不思議もないが、外気のヒンヤリ感がある。なるほど「秋」である。
 秋の澄んだ夜気の中に、寝袋一枚隔てて横たわっている、というのは、なにかこう、気持ちが真摯になる気がするんですが。テントの中じゃなければ星空を見上げることになるから、ますます自分の小ささを感じるだろうし。
 さらに、闇の中からさまざまな音が聞こえるだろう、「外の世界のすべてが秋」なのだ。

 いいねえ。
 こういう時、秋は絵になる、いや、歌になるのね~。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


綾瀬美沙緒 (みさをの短歌日記帳)
踏みこめば 出口は無いと 知りながら 袋小路へ 迷い込む恋

氷吹郎女 (空蝉乃歌屑)
このままじゃ溺れてしまう浮き袋なげてください憂鬱用の

野州 (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
これの世の袋小路と思はせて井戸の先にはくぐり戸がある

ましを (はいいろのおもちゃ)
おまえには知られぬように紙袋いっぱいに買う たとえば檸檬

新井蜜 (暗黒星雲)
胃袋に笹の葉つめた心地して雷雨の中を母に会ひにゆく

音波 (短歌のなぎさ)
さまざまな袋によって出来ているわたしを満たす6割の水

牛 隆佑 (消燈グレゴリー)
ねえ可愛いでしょうと君が伊勢丹の紙袋から取り出す月夜

(nasi-no-hibi)
この中に秋が入っているんです 紙袋から口々に鳴く 

五十嵐きよみ (NOMA-IGAオペラ日記)
片方をなくしてしまった手袋のもう一方のようにさみしい

市川周 (ミルミルを飲みながら)
評判の第二歌集が袋とじ(3Dメガネは別売だ)

山口朔子 (月乃屋)
要るのかと聞かれないから要らないと言えない レジの袋みたいに

振戸りく (夢のまた夢)
袋には入りきらないお悔やみの心を込めてかける水引

野比益多 (のびたんか?)
袋から大切そうに取り出した君の過去には触れないでおく

2011/06/29  | trackback(0) | comment(2)


Comment

どうも、はじめまして。僕の歌を取り上げていただいてありがとうございます。
寝袋で寝ていると、寝袋内(自分)と寝袋外(世界のすべて)が対峙しているという感覚になります。その接点が、「鼻」だよなあと。僕もそれほど経験があるわけじゃありませんが、いいですよ、キャンプは。
では。
bubbles-goto URL | 2011.07.06 | edit?
bubbles-gotoさん、いらっしゃいませ。
いいですか、キャンプ。
機会がなくて。はるか昔林間学校で寝袋に入ったっけなぁ……(イマイチ覚えていない^^;
でも、この歌を読むと、経験していないって損だなぁと思いました。

すてきな歌をありがとうございました。
またお暇なときにお寄りください。
お気楽堂 URL | 2011.07.09 | edit?

Comment?





Trackback

URL : http://raquta.blog73.fc2.com/tb.php/902-41ad1eee

ご案内

・(承前) 選り好み・前置き
作者も読者もコメント大歓迎。
何しろ周回遅れの鑑賞ですので、古いエントリでもご遠慮なく。

カテゴリ
2014 題詠百首 (102)
・2014 一首選一覧 (1)
・2014 題読選り好み (101)
2013 題詠百首 (103)
・2013 一首選一覧 (1)
・2013 題読選り好み (100)
2012 (0)
・2012 一首選一覧 (1)
・2012 題読選り好み (100)
2011 邪道七七 (100)
・2011 一首選一覧 (1)
・2011 題読選り好み (100)
2010 題詠百首 (102)
・ 2010 一首選一覧 (1)
・ 2010 題読選り好み (100)
2009 題詠百首 (102)
・ 2009 一首選一覧 (1)
・ 2009 題読選り好み (100)
2008 題詠百首 (102)
・ 2008 一首選一覧 (1)
・ 2008 題読選り好み (100)
2007 題詠百首 (37)
・ 2007 一首選一覧 (1)
・ 2007 題読選り好み (101)
2006 題詠百首 (102)
・ 2006 一首選一覧 (1)
・ 2006 題読選り好み (101)
楽屋話 (24)
くもの巣 (16)
からだから短歌 (5)
コメント
トラックバック
リンク
プロフィール

お気楽堂

Author:お気楽堂
のんびり行こう

御用の節はご利用ください。
メールフォーム

ご訪問ありがとうございます
以前の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。