らくだはお気楽
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037:藤 より

唐突に風は鳴りやみ藤棚の花房たちがほっとうつむく
中村成志 (はいほー通信 短歌編)

 吹き荒れていた風の音が止んだ後の、静寂だけでなく、安心感まで「ほっとうつむく」という措辞でみごとに表現している。もともと垂れている花が風に揺られ、静まった後の姿を「うつむく」というのは、なんとも奥ゆかしくて美しいなぁと思う。
 風が止んだ瞬間をとらえた歌だが、その前の吹き荒れる風の音と揺れる花房、さらに凪いだあとの暑さまでも感じさせる。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬省略


西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
藤棚は紫の色やや褪せて夜来の雨のまだ降りやまず

暮夜 宴 (青い蝶)
藤棚のしたに零れたひかりだけあつめてあそぶ春のてのひら

野州 (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
カロリーの案外高いのり弁を買ふとき思ふ斉藤斎藤の歌

原田 町 (カトレア日記)
山藤や棚田を見つつわが乗れるバス青垣の大和を目指す

冥亭 (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
葛(かずら)なと藤なと問わず蜂どちはうすむらさきの花房を愛ず

流水 (流水(るすい)の短歌Caf'e)
藤棚の下に過ぎゆく時がある1/fのゆらぎをもちて

ゆき (ひたぶる君を)
地にとどく長きしなひの藤の花娘心はときに重たし

新野みどり (明日は明日の風が吹く)
葛藤は君に見せない颯爽と歩けばシャツは風を含んで

村本希理子 (きりころじっく2)
蔓先があたまのうへで揺れてゐる 左巻きなら山藤だつて

酒井景二朗 (F.S.D.)
藤棚の下で莨をふかすのが贅澤だつた日を忘れない

笹本奈緒 (ニダンカイサセツ)
歯を見せて笑う重役 どの顔も山藤章二の似顔絵のよう

斗南まこと (野ウサギのように)
藤棚をそよがす微風花びらはどうしてあんなに綺麗に散るの

田中ましろ (ましたん)
3組に斉藤くんが5人いて手紙はたぶん入れ間違えた

宵月冴音 (銀星亭~Villa Argentee D'Etoile~)
藤色の便せんでした あなたから 名字の変わる私信 とどいて

2011/05/06  | trackback(0) | comment(0)


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