らくだはお気楽
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019:押 より

髪を巻き娘(こ)は制服のスカートを寝押しし眠る明日なにかある
橘 みちよ (夜間飛行)

 うふふ、母は見逃さないのね。
 「明日なにかある」がいいなぁ。
 娘はそんなことは母に言わない、母も、なんとなく聞かない。ま、聞いても教えてくれなそうだけど。
 母から見たら、出来る範囲で必死にいそいそしている娘が可愛くてしょうがないんだろう。
 しかし、今でも寝押しなんてするんだなぁ。エラいなぁ。私はプリーツスカートだったから一切しなかった。寝相も悪かったし^^;
 
 「明日」学校から帰ってきた後、娘がルンルンしていればいいけど。
 ……そうか、もしもの場合に備えての知らないふり、かもしれない。
 愛だなぁ。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


中村あけ海 (庶務課中村が承りました)
混み合ったエレベーターで脇腹に書類の角を押しつけられる    

髭彦 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
他人の背をプラットホームで押しかねぬ狂気育む世にぞなりつる

詩月めぐ (かじられちゃったお月様)
押し寄せる波に気圧され立ちすくむモノクロームの冬の千里浜

翔子 (花こみち)
ここ押すとどんな音する人体図淡い光の理科室の隅

冥亭 (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
くちづけは烙印押すが如くにて汝(なれ)の背にある赫き火脹れ

理阿弥 (車止めピロー)
押並べて「書士」とは人のおしごとの仕組を維持する為のおしごと

いさご (アンダンテ)
うしろから背を押すあなたの髪型はおかっぱだった 特急がくる

水絵 (桜舞)
人波に押されて参る“椿さん” 伊予路の春を熊手かき寄せ

リンダ (題詠ブログ2010 ひなたdeリンダ)
問うことを止めた老女の押入れに二度と開けない行李がひとつ

斉藤そよ (はなやかなみず)
うまれつき思い出づくりに長けている妹が棲む春の押入れ

越冬こあら (犬の居た部屋)
押し合っているからとても大切なものから順に零れてしまう

中村梨々 (nasi-no-hibi)
冬に背を押されるように3月はつまずきながら春を吐きだす

ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
駆けてくるくるぶしに羽うすく見えあわてて押えつけた重力

市川周 (ミルミルを飲みながら)
春月夜皿をなめ終えとりあえずいろんなボタンを押すライカ犬

(F-Loch)
封蝋に押された印璽、独り身の大伯母すきの無さがかなしい

A.I (Private Window)
快楽は快楽として押し込めたスカートの中にある異次元

今泉洋子 (sironeko)
軍服の伯父の写真が掲げられ実家(さと)の長押に終はらぬ昭和

さまよいくらげ (よみあるく日々)
押すだけで世界が変わるボタンなら庭のどこかに転がっている

みぎわ (たづたづし)
押入れのリュックの中の母の骨 をりをり撫でて男暮らせり

鳴井有葉 (そのためのブログ)
押ボタン式信号と気付かずにただ待っているような人生

2011/01/14  | trackback(0) | comment(0)


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