らくだはお気楽
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012:穏 より

穏やかな人と呪いをかけられてこの上何を失えばいい
ezmi (語りえぬことを。)

 「陰陽師」の安倍晴明に言わせれば、一番短い呪は名前だそうだ。
 私たちは、他にもいろんな言葉で呪をかけられている。というか、自分自身を縛っている。
 「穏やかな人」という、言った人にすれば褒めたつもりのことばで、主体は「穏やかな人」という縛りを受けてしまった。
 「この上何を失えばいい」という心の叫びは、「穏やかな人」という呪をかけられる前にすでに自分の中の多くを押し殺してきた、ということだろう。主体は、人が自分を評するような自分であろうとして、どんどん自分を失くしてしまったのだ。
 もう、失う自分が無い。
 
 人の目を一切気にしないで居られる人だったらこんなことにはならないだろう。
 そういう意味でも、主体はやっぱり「穏やか」なのだ。それでもって、この場合は褒め言葉にはならない。
 もう失わないで、自分で呪いをぶち壊すしかない!

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


中村あけ海 (庶務課中村が承りました)
平穏に過ごしたい午後内線の受話器を上げたままにしておく    

野州 (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
穏やかな日日はあるにはあつただらうクロムウェルにもロベスピエールにも

行方祐美 (フーガのやうに)
そのむかし穏婆でありしおほ母の手帳の文字のさやぐ夜がある

新井蜜 (暗黒星雲)
穏当な結論だらう僕らには別れるための気力さへない

理阿弥 (車止めピロー)
怒りもてスタミナ弁当喰らへる日アジア穏しく横たはりをり

さむえる (はりねずみぶろぐ)
語らいはふた言三言静穏な夜が更け行く暦の終り

南葦太 (「謙虚」という字を書けぬほど)
安穏とエントロピーに従って全なる一を望めぬ体

リンダ (題詠ブログ2010 ひなたdeリンダ)
地震のあと津波も消えて月曜の牙を隠した穏やかな波

牛 隆佑 (消燈グレゴリー)
穏やかな日であるさては戦争が始まるのかと覚えるほどの

のわ (二十四節気)
着信があるのに出ない昼下がり しんちゅう穏やかでないうたた寝

久哲 (久哲の適当緑化計画。)
映像で表現すれば穏やかに西瓜の群れが来るように夏

(F-Loch)
ねじれたりせず穏やかに日々生きていたいだけです、つくつくぼうし

O.F. (O.F.)
へろへろと穏健派とか言う奴の頭上にこそ降れ蝉も驟雨も

村上きわみ (北緯43度)
つくづくと不穏な夢のさめぎわに犬が来てわたしを引き上げる

闇とBLUE (青い密室 ・*届くBLUE*・)
身をよじり歪んだ夜を吐き出した母が寝ている穏やかな朝

吾妻誠一 (闇の太陽)
休日を忙殺させる雑務さえ 穏和を保つ心のクスリ

ひぐらしひなつ (エデンの廃園)
間延びした影よこたわる平穏を思う九月の療養所にて

鳴井有葉 (そのためのブログ)
心臓の中に四つの海ありて/おおなみこなみ/穏やかに揺る

2010/12/19  | trackback(0) | comment(0)


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