らくだはお気楽
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010:かけら より

思い出の手前くらいのかけらがいいあのひとになる一部であれば
櫻井ひなた (ひなごと☆24→25)

 「思い出の手前くらい」かぁ。
 思い出になったらつらいんだね。手前ぐらいだと思い出してもきゅんとするぐらいで済む、んだろう。
 自分から身を引く、という感じがするが、主体と「あのひと」の関係がどの程度かはよく分からない。どうとでも読める。片思いのようでもあり、行くところまで行ったからこその淡々とした詠いぶり、のようでもあり。
 ただ、主体はもうきっぱり「あのひと」を過去にしてしまっていることは確か。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


夏実麦太朗 (麦太朗の題詠短歌)
思いつく言葉を紙に書きなぐる あっ、明後日のかけらが見えた

中村あけ海 (庶務課中村が承りました)
西小路主任の弁当二段目は妻の食べかけらしい肉まん    

冥亭 (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
とむらいの鐘のみ響く夕まぐれ骨のかけらの蒼く光れり

ぱぴこ (テクテク)
ポケットにチョークのかけら潜ませて彼はだれかに探されにゆく

原田 町 (カトレア日記)
蕗のたうふたつみつ摘み青春のかけらのやうな苦さを食めり

理阿弥 (車止めピロー)
繰言に口をゆがめてゆくりなく奥歯のかけらを食卓におく

さむえる (はりねずみぶろぐ)
あそこにも心のかけらが落ちていて誰も拾わず朽ちてゆくのだ

氷吹郎女 (空蝉乃歌屑)
ひとたびは繋いでみようと試みた筈のかけらが床に散らばる

ましを (はいいろのおもちゃ)
雪の日のかけらを拾う ホルマリン液に沈めて標本にする

南雲流水 (流水(るすい)の短歌Caf'e)
幾片の骨のかけらでしかなき身 時計の針もこぼれて落ちる

ぱかり (SUNEO-DIARY)
青春は完成しない それぞれのかけらが既に意味であるから

生田亜々子 (屏風と靴)
先端にわれのかけらを付着させ鼻から煙吐き出しおりぬ

瀬波麻人 (a swallow under the moonlight)
手離せば割れるだろうさ 泣きながら夢のかけらを拾い集める

みち。 (銀塩プロローグ。)
ぼくもまたかけらのはずで教室のどこにはまればいいのだろうか

ゆらり (ゆらり)
ため息のかけらを踏んで改札をゆるぬる抜ける痩せたアザラシ

日向奈央 (純粋ボタン)
粉々に砕いたせいで私からあなたのかけらを取り除けない

青山みのり (わざとじゃないもん!)
片隅にひっかけられた落陽をみてみぬふりのへのへのもへじ

2010/12/14  | trackback(0) | comment(0)


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