らくだはお気楽
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009:菜 より

フラミンゴ立ちの流しに差す茜 菜箸ですする緑のたぬき
伊藤真也 (クラッシュボク)

 選りに選って、この侘しい(失礼な^^;)歌を一首選に。
 「流し」、いわゆる1Kのアパートである。作りにもよるが、縦長の部屋だと立っている場所は廊下と同じである。背中にはシステムバスのドア、あるいは風呂もないかもしれん。
 そんな台所ともいいがたい「流し」でカップ麺を菜箸で食べる。
 私もインスタントラーメンを鍋から菜箸で食べたことはあります^^;一人暮らしをしたことある人ならいっぺんぐらい経験あるでしょう。そんな時ってすべからくめんどくさいんだよね。
 この歌はカップ麺だから本当なら菜箸の出番はないわけで、単に割り箸がなかった、んだろう、侘しさはこの菜箸が出してくれるわけであります。
 「フラミンゴ立ち」は、床が冷たいから、だと思ったが、もしかしたら汚いから、かも……(え
 

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


みずき (空)
菜箸を紅筆に変へ女たる私を映す母の鏡に

中村あけ海 (庶務課中村が承りました)
西小路主任は愛妻弁当で一段目にはぎっしり水菜    

子帆 (ことばのくに)
菜の花は桜のぶんまで生きようと毎日体を鍛えています

冥亭 (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
殺生はならぬならぬぞ菜食の皿に紛れしさみどりの虫

野州 (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
オイル染み少し気にして菜つ葉服着たままきみの母親に会ふ

sei (題詠マラソン2010用)
霜うけし菜のやはらかさ今朝摘みて食せば春の香のこぼれたり

牛 隆佑 (消燈グレゴリー)
この国に生まれて死んでゆくことの後ろめたさにチシャ菜を添えて

越冬こあら (犬の居た部屋)
全亜細亜平和菜食主義之会御一行様焼肉宴席

梅田啓子 (今日のうた)
菜の花の束ね棄てられたる中にそこより伸びる一本のあり

ましを (はいいろのおもちゃ)
真夜中の野菜売り場へ積み上げる檸檬ごらんよ呼べば目覚める

揚巻 (揚巻の「題詠blog」)
花蜂のらぶらぶらぶと羽音する今日あぶら菜を辛子で和えむ

やすまる (やすまる)
菜箸の刻むちょっぴり焦げくさいリズムにあわせ踊れそうめん

瀬波麻人 (a swallow under the moonlight)
分け合えるものみな愛し 菜箸の長さに慣れて揚げる天婦羅

月原真幸 (さかむけのゆびきり。)
履歴書は返送される 規格外野菜も買ってもらえる街で

斗南アキラ (野ウサギのように)
菜の花の迷路を抜けてあのひとの夢路へ通う月夜の魔法

夷と鵜 (森になる)
母ちゃんの野菜きる音はやすぎてなわとびくるう夏休みの朝

日向奈央 (純粋ボタン)
いつの間に朽ちたのでしょう 冷蔵庫の中の水菜もこの関係も

春村 蓬 (風見鶏)
とりあへず野菜をきざむ夕暮れのわたしの場所のスポットライト

鳴井有葉 (そのためのブログ)
生きていくために見えないものも見る横目に天上色の菜園

2010/12/14  | trackback(0) | comment(0)


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