らくだはお気楽
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100:終 より

なにか告げ忘れたことがあるように季節の終わりをはぐれとぶ蛍
野樹かずみ (告げ忘れたこと) (現在 ) 

 終のお題のなかで、終わっていない感があるこの歌を一首選に。
 「なにか告げ忘れたことがある」のはべつに蛍ではなくて作中主体だろうが、自分でもよく分からない忘れものだから蛍が教えてくれようとしている、のだろう。
 季節は終わるのに、何を忘れているか思い出せないと次の季節に入れない、そんな宙ぶらりんな不安感がある。「はぐれとぶ蛍」だけに、猶予がなくて焦る感じがする。
 
 惜しむらくは、下の句の音が八八なのでリズムが妙にもったりすること。
 字余り字足らず句またがりなどまるで平気だが、語呂というのは結構重要なのだ、と300題読んできて思うのであった。(エラソー^^;

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
風の盆見終えて宿に向かうバスの闇に溶け行く道頼りなき

此花壱悟 (此花帖)
週末のさくら前線立ち止まれ題詠終えていざ駆けつけむ

稚春 (青いキリンの番外編)
真っ白なページが不意に現れる世界の終わりはこんなところに

春畑 茜 (アールグレイ日和)
終了の笛は未だなりロスタイムあと一分が永遠(とは)のごとしも

市川周 (ミルミルを飲みながら)
伝説になりたい人はなればいい 最終回も殉職者なし

笹井宏之 (【温帯空虚】)
終止符を打ちましょう そう、ゆっくりとゆめのすべてを消さないように

こはく (プラシーボ)
冷え切った左耳にも届くよう題詠百首の点呼を終える

夜さり (夕さり夜さり)
有終の美(は)しき襷を手渡して新たな愛に踏み出せと言ふ

小籠良夜 (《冥の逸脱》)
遁走は永久(とは)に終らぬ矮星と成り下がりても冥の逸脱

瑞紀  (歌信風(かしんふう))
したたかな女の役を降りにけり本閉じるがに恋終へし後

きじとら猫 (きじとら小部屋)
今月も何事もなく読み終えた雑誌の隅に「終刊」の文字

2010/11/13  | trackback(0) | comment(0)


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