らくだはお気楽
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099:勇 より

幻の一人称をくくり上げ重きに抗う勇魚(いさな)獲り綱
井関広志 (はじめの家)

 「幻の一人称」だもんで、素直に鯨と読まずにあれこれ妄想してしまった。
 今は使わない「一人称」は沢山あるが、「勇魚獲り綱」が「重きに抗う」ようなもの……と考えているうちに、一つだけ思いついたのが「朕」。ただ、終戦の玉音放送を思い浮かべるこの言葉は、「幻」とはちょっとちがうような。それに、「くくり上げ」という言葉が「朕」には不敬という気がする。

 ということで。やっぱり鯨で読みましょう。(おぃ^^;
 さて、「幻」の訴える意味は勇魚漁讃歌か、反捕鯨歌か。
 絶滅危惧種の鯨、という意味だと思うが、それでも即反捕鯨とは限らないしなぁ。今は「幻」となった鯨を捕っていた「古き良き時代」ということなのか。
 ……分からん。(だめじゃーん!
 つーか、鯨だとしてなんで「一人称」?でもこの歌は、この措辞がすべてなんだよなぁ。「幻のニタリクジラをくくり上げ」とかだったら、ふーん、で終わりだもん。妄想させた時点で作者の勝ち。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略
梅田啓子 (今日のうた)
夫の字を勇ましき夫と答ふれば電話の向かうに笑ふ声あり

詠時 (短歌の花道)
水面発つ鳥の如くに出よ勇気 まずはアヒルの姿でも良い

振戸りく (夢のまた夢)
受け容れる勇気と拒絶する勇気 その中庸を貫く勇気

酒井景二郎 (F.S.D.)
讀みかけの吉井勇と罐麥酒としなびた夕日そんな土曜日

野良ゆうき (野良犬的)
すこしだけ勇気が欲しい局面で空を見上げる癖がぬけない

寺田ゆたか ( “たまゆらのいのち”)
いい仕事したかと思へば勇み足その不細工な足を愛(いと)しむ

南 葦太 (「謙虚」という字を書けぬほど)
ヒゲ面の勇者が何度助けてもお姫様には危機感が無い

伊藤なつと (やわらかいと納豆2008)
ただ君を守りたかっただけなのに近藤勇(三十三歳)

史之春風 (はちぶんめblog)
ちょっとだけ近寄り難い 義母様の武勇伝には果てがないから

やすたけまり (すぎな野原をあるいてゆけば)
手を挙げる勇気がなくて校庭の真上にのぼる気球をみてた

ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
10歳をジュール・ベルヌに差し出して勇気はすべて使い果たした

小早川忠義 (ただよし)
日ノ本の国技に蒼き眼のありて「勇み足」とは決まり手ならず

2010/11/13  | trackback(0) | comment(0)


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