らくだはお気楽
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099:茶 より

赤箱のイヴ・サンローラン吸いながら明日をみていた御茶ノ水駅
霰 (徒花日記)

 回想として御茶ノ水が出てくる場合は、学生時代の思い出だと思う。
 「明日をみていた」というのは、夢見ていたというよりは、ぼんやりとしか考えられない将来を、それでも考えなければならない学生時代の焦り、という雰囲気がある。
 「赤箱のイヴ・サンローラン」は、人によってそれぞれ変わっていいが、主体が女性ならやっぱりそれらしい洋モクの方がいかにも感が出る。学生の分際でそんな煙草を生意気に吸っていた、という感慨でもあり、或いは煙草を吸うきっかけとなったひと(恋人でも友達でも)の思い出に繋がるようでもあり。

 「御茶ノ水」に似たような感慨を持たない読者にとってはあまり意味のない歌かもしれない。私だって別に御茶ノ水に通学していた訳ではないが、なぜか素通りできない地名なのだ。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
友の訃報受けし夜なれどなにごともなきが如くに茶を飲みている

野良ゆうき (野良犬的)
午後に飲む紅茶のような友人が三人いれば言うことはない

春畑 茜 (アールグレイ日和)
茶畑のみどりのうへを渡りゆく風よ駿河の夏のさかりを

桑原憂太郎 (桑原憂太郎の短歌Blog)
けだるさが飽和してゐて女生徒の茶髪の光る午後の教室

ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
君の手が「だあれ?」で止まる私の手たしかにお茶碗欠いてばかりの

笹井宏之 (【温帯空虚】)
お茶をのむひとの隣でさくさくと逆さから唱える六の段

椎名時慈 (タンカデカンタ)
お湯飲みを挟んで続く沈黙に茶柱さえも倒れてしまう

nnote (題詠blog2007,nnote)
かくれんぼ・焚き火・ゆめってレーベルのお茶を買ったよだからお出でよ

兎六 (一人暮らしの日記)
喫茶店の白い陶器に注がれて紅茶のいろは本当に紅

砺波湊 (トナミミナト2007)
二十四時をまたいで淹れた紅茶には自白の効果がはつかあるらし

遠野アリス (gymnopedie)
ゆるゆると紅茶に溶ける角砂糖 こんな風に泣ければいいのに

稲荷辺長太 (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
甘くない紅茶を飲んで推理する緋色の謎はしびれる薬

2010/11/13  | trackback(0) | comment(0)


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