らくだはお気楽
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096:複 より

夕暮れの空をぱたぱた複葉機飛んで往きしを児らが追ひたる
野州 (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)

 いい景だなぁ。
 まず時刻が「夕暮れ」なのがいい。晴れて少し夕焼けっぽく赤くなった空に複葉機。子どもでなくてもつい見上げてしまう。
 「ぱたぱた」という音もまたいい。なんとなく機械というより生き物めいて冷たく感じない。そんな風であれば「児らが追ひたる」のも当然で、わ~っと言いながら飛行機の下を走るのだ。
 多分近くから飛び立ったばかり、じゃないかな。背の低い子どもでも、他の飛行機より低めに飛ぶところに手が届くような気がするのじゃないだろうか。あまり危険な感じがしないし。
 さて、季節はいつが似合うかなぁ。夏の夕焼け空より「天高し」の秋がいいかな。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


此花壱悟 (此花帖)
複数の星占いを見較べていいことばかりサラダにしよう

拓哉人形 (銀鱗歌)
印象派画家のチープな複製を目で追いながら聞かされる嘘

東京テレポート博士 (猫背の犬養先輩はネズミにそっくり)
複数の ヤギに書類を 食べられて 一人たたずむ 富良野牧場

南 葦太 (「謙虚」という字を書けぬほど)
二人称単数形を一人称複数形にしてみませんか?

大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
「複雑系」と言へばわかつた気になつて暴落しゆくものを見捨てつ

伊藤真也 (クラッシュボク)
複写機は死期を悟ると自らのコピーを試みるのだという

暮夜 宴 (青い蝶)
ある日ふと複数形が重くなりパピコみたいに半分に折る

桑原憂太郎 (桑原憂太郎の短歌Blog)
複数の証言あはせ砕かれた人体模型の始末書つくる

虫 (次郎)
複眼に写った空も枯れ果てて澄んだ音色が死を弄ぶ

わらじ虫 (楽園 by わらじ虫。)
複数の選択肢から後味のわるいものだけ選べる特技

2010/11/13  | trackback(0) | comment(0)


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