らくだはお気楽
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095:裏 より

うつつの夢失ひたれば裏木戸を通りをんなは愛に殉ずる
夜さり (夕さり夜さり)

 うわ~、足抜けか!?
 最近は時代小説ばかり読んでいるので、すかさずそう思った。
 「をんな」が郭の女郎であれば、「うつつの夢」は通ってくる愛しい男との逢瀬であり、男そのものでもある。どんなに惚れても一緒になれるわけじゃないからまさしく「夢」である。
 「失ひたれば」「愛に殉ずる」ということは、男が死んでしまったか男が二度と来なくなったか。ふらふらと「裏木戸を通」った後は川にでも身を投げるしか術はない。いずれ捕まって連れ戻されたところできつい仕置が待っているわけだし。
 
 ただ、吉原なんかだと出入は大門だけだったような……他の岡場所だとどうなんだろう。
 「裏木戸」があるのかどうかよく知らないので、ない場合はまた別の読みを考えなくちゃ(おぃ!

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


振戸りく (夢のまた夢)
きゅぅきゅぅと鳴く裏の犬 おばさんはまだ実家から帰ってこない

富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
ひまわりのかれてしまった裏庭にしずかにうめる夏のじゅんあい

市川周 (ミルミルを飲みながら)
みたこともないものを見に旅に出るたとえば舟虫の裏側を

青野ことり (こ と り の ( 目 ))
もう帰らなくていいよと見送った紙ヒコーキの裏はおもいで

あみー (正直なたましい)
気付くのが遅すぎたかな このテスト裏返しても問題がある

おとくにすぎな (すぎな野原をあるいてゆけば)
裏門のかなたをとおりすぎる歌 ロバのパン屋は眠りを運ぶ

椎名時慈 (タンカデカンタ)
トスをしたコインの柄がどちらでも裏というなら裏なんでしょう

水野月人 (新月の夜に)
切り札を裏返したら真っ白でずっと持ってた日々の意味とは

兎六 (一人暮らしの日記)
裏側は真っ赤に燃えているのかもしれない昼の月つれかえる

*ビッケ* (とっても短い今日の歌)
ポケットを裏に返せばさらさらと床に散らばる夏の思い出

たか志 (象と空)
裏町の暮らし尋ねて裏町へ昭和のひとはもういない町

2010/11/06  | trackback(0) | comment(0)


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