らくだはお気楽
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092:ホテル より

さむがりのたましいたちを宿らせてけやきホテルの夜が明けてゆく
笹井宏之 (【温帯空虚】)

 あったかそう。
 けやきの木って大好き。落ち葉が嫌われる上に丸裸になっちゃう冬も。
 大きなけやきの木の中にほこっと一晩もぐりこんで寒い夜をやり過ごす「たましいたち」。たくさん寄り添うように宿っているからけやきもほっこり暖かくなる。
 「宿らせて」という言葉が「たましいたち」と「けやきホテル」をそんな景色に結びつける。
 普通のホテルと人間の景色として読むのはもったいない気がした。
 優しい絵の絵本を読んだような気分。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


短歌製造機メカ麦3号 (短歌製造機blog)
ホテルマン畳いっぱい少年をきつく縛って置いて立ち去る(オペ:青木麦生)

小春川英夫 (さるさるパパ)
新宿のホテル一つを墓碑として花を一輪手折れば、朝日

aruka (外灯都市)
夜空から流れおちる火そしてまた無人のホテルに絵が架けられる

桑原憂太郎 (桑原憂太郎の短歌Blog)
インタアの裏のホテルの入り口で違ふ制服着てゐたA子

やすまる (やすまる)
便座へはすりガラスごしに黄や赤の光がとどくホテルの深夜

近藤かすみ (気まぐれ徒然かすみ草)
すれちがふ人のだれもが美しきなぞ秘めてゐる鈴蘭ホテル

描町フ三ヲ (水面走行)
ふれられてやがてほどける言葉たち眠り続けるホテルの聖書

小籠良夜 (《冥の逸脱》)
再会は暮れの銀河の「ホテル・ノヴァ」火星五代(ペンタ)、紅眼白髪。

里坂季夜 (コトノハオウコク)
深夜ひとりホテルの部屋の天井に投げ上げてみる丸い言い訳

*ビッケ* (とっても短い今日の歌)
ままならぬそのいきさつを聞いていた椅子がホテルのバーにあります

ひぐらしひなつ (エデンの廃園)
逃げてきたホテルの部屋でしたためるメールに一羽鳩がまぎれる

みち。 (幸福アレルギー。)
手放したものを見送るとおくなるどこかのホテルのバスが横切る

霰 (徒花日記)
退屈と空を眺める 静けさと時間だけ有るホテルの部屋で

稲荷辺長太 (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
あの城はお城でなくてホテルなの子供がいけない夢の国なの

2010/11/03  | trackback(0) | comment(0)


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