らくだはお気楽
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091:命 より

たましひの虚ろを浮かべ始めたる母の命のカウントダウン
夜さり (夕さり夜さり)

 認知症は「たましひの虚ろ」、なるほどなぁと思った。
 命ある間、もちろん肉体は生きているんだけど、少しずつたましいが抜けていって、最後の抜け殻は生きているのか、それともたましいが空っぽになったら死なのか。
 妙に冷たく突き放したような詠いぶりだが、その裏に他人には分からない家族の悲しみがある。それに、息子でなく娘だからこそ冷静、なのかも。見え始めた死期と、それまでの短くない介護の年月。ある程度覚悟はしていたけれど、とうとう来たか、そんな本音もあるのでは。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


野州 (易熱易冷~題詠blog編)
鳴る神の乙女ごころの分かるまで命短くたすきに長し

村本希理子 (きりころじっく2)
ふたたびを拒みてわれを去るひとの生命線は長く尾を曳く

091:命(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
勅命を奉じて楼蘭くんだりへ流るる心地、駱駝も連れて

桑原憂太郎 (桑原憂太郎の短歌Blog)
校長の命の講話で5校時のドツヂボウルは延期となりぬ

黄菜子 (月待ち人の窓辺)
革命の記憶薄れし港町華やかにカリヨン聞こえきぬ

笹井宏之 (【温帯空虚】)
雨のあさ命拾いにゆくひとへしっかりとしたかごを持たせる

(題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
いもうとの月命日の朝には白粥を炊きつややかに盛る

寺田 ゆたか ( “たまゆらのいのち”)
命あらばまた来むヴィーンゆふぐれの黄なる落葉のうつくしき街

遠山那由 (百億粒の灰の鳴る空)
打たれゆく痛みのたびに底知れず安くなりゆく命の値段

小籠良夜 (《冥の逸脱》)
命生(あ)れ命果つ世の円環に外れて在りき不死者なる我

里坂季夜 (コトノハオウコク)
生命線の濃さと長さに惚れたから嫁に来てくれとか言われても

みち。 (幸福アレルギー。)
もう少し生きると決めたマジックで生命線を書き足す夜更け

みにごん (MINI'S LIFE blog)
死んでゆく過程を見てるだけなのに止めてと言えぬ延命治療

空色ぴりか (題詠100首2007/空色ぴりか)
にこにこと生命保険を売りに来る人が苦手でまた席をたつ

2010/11/03  | trackback(0) | comment(0)


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