らくだはお気楽
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089:こころ より

ちりぢりのこころが泣けば春秋を閉ざしをんなが成るストーカー
夜さり (夕さり夜さり)

 こ、こわい。
 ひっそりと「をんな」が「ストーカー」に変身する瞬間である。
 「春秋」は、年月でも年齢でも、あまり大きく違わないと思う。「春秋を閉ざし」たことで時間の概念を捨てた、という意味合いだろう。なるほど「ストーカー」には今現在しかない、のかも知れない。
 それでも、「ちりぢりのこころが泣」く「をんな」であれば、なんだかひどく哀れである。
 もちろん、今時はストーカー行為自体は許されない犯罪だが、この歌の「ストーカー」というのは恨みがましく男を追いかけてしまうおんな、ということだと思う。

 単純に思い浮かんだのは六条御息所。
 四六時中見張っていたわけではないが、生霊になって飛んでいくわけだから同じである。まさにあの時代の「ストーカー」だ。
 
 ……やっぱり、こわい。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


すずめ (すずめの詩)
マニュアルの聖書示しつ梅雨さなかメシアのこころ説く人の訪う

春畑 茜 (アールグレイ日和)
沛然(はいぜん)とこころに雨の降る日なり点滴のほそき管つながれて

中村成志 (はいほー通信 短歌編)
なくしたといってるあかいこころならみつばとたまごとじにしました

富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
最新のオール電化のマンションでさめたこころをレンジでチンする

ドール (花物語?)
石ひとつ拾いこわごわ投げ込みぬ こころの底の暗き沼へと

桑原憂太郎 (桑原憂太郎の短歌Blog)
木曜の6時間目の気怠さによりかかつてる『こころのノート』

ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
蝙蝠が細かく揺らす夕闇はこころして飛べ羽薄きもの

月原真幸 (さ か む け の ゆ び き り 。)
こころにもないことを言う訓練を行うための嘘発見器

遠藤しなもん (忘れちゃった。)
左胸あたりにあったこころならもう取り出して食べちゃったわよ

笹井宏之 (【温帯空虚】)
こころからひとを愛してしまった、と触角をふるわせるおとうと

(題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
空回りしやすいこころを連れ出してうんと明るい海を見にゆく

寺田 ゆたか ( “たまゆらのいのち”)
襤褸布(ぼろぎれ)のやうなこころをなでながら秋のすすきのほろ酔ひてゆく

みにごん (MINI'S LIFE blog)
こころまでばかになってる携帯の待受画面みるたび思う

2010/10/31  | trackback(0) | comment(0)


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