らくだはお気楽
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088:暗 より

帰り来て暗き鍵穴さぐるときほのかに香る木犀の花
近藤かすみ (気まぐれ徒然かすみ草)  

 「ほのかに香る」からギンモクセイの方だろうと思いつつ調べたところ、単に木犀というときはギンモクセイを指す事が多い、とのこと。さらに、金木犀はギンモクセイの変種だって。
 残念ながら、私はギンモクセイを見たことがなく匂いもしらないが、金木犀ならもう離れたところからでもたっぷり香るから、この歌にはちょっと当てはまらないと思うので、ギンモクセイということにする。
 「ほのかに香る」ほどの控えめな匂いで、かつ、暗闇だからこそ、ふっと香るのだろう。主体は、昼間出かけるときは、見えていても(あるいは探せばみつかる程のところにあっても)気がつかなかったのだ。
 人間の感覚っておもしろい。敏感であり鈍感でもあり。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


稚春 (青いキリンの番外編)
あたしたち何してたんだ読み返すメールはどれも暗号みたい

野州 (易熱易冷~題詠blog編)
常陸なる長塚節の生れどころ春暗ぐらと筍育つ

帯一 鐘信 (シンガー短歌ライター)
ふたりして並んだ日々が水中の底から俺をみてる暗室

野良ゆうき (野良犬的)
暗闇に目が慣れたので見えてきたものの話はここではしない

五十嵐きよみ (99本の薔薇の花束)
あまやかにくちずさみゆく暗記したあなたの長い洗礼名を

富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
ほの暗いトンネルをぬけゆっくりと日差しのなかにからだをならす

大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
暗愚なる、かつ蒙昧のうたびとの一として我を泣かしめたまへ 一:いつ 我:あ

百田きりん (きりんメモ)
暗闇で見える光が出口とは限らないのに 近づいている

月原真幸 (さ か む け の ゆ び き り 。)
肝心なときに限って暗記したはずの台詞が思い出せない

睡蓮。 (睡蓮。の隠れ家ブログ)
根は暗くないはずやねん思春期という名の天の岩戸開けまひょ

花夢 (花夢)
暗がりでなだめるように抱き合えばあなたの決心が割れる音

夏瀬佐知子 (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
暗黙の了解などというものを疑いはじめどくだみを刈る

笹井宏之 (【温帯空虚】)
暗くなるまえにあなたの氷山を打ち砕かねばならないのです

(題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
言葉よりひかりが欲しい夜もあるわたしの暗き場所を照らせよ

2010/10/31  | trackback(0) | comment(0)


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