らくだはお気楽
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086:石 より

石になる覚悟ならもうできていてあなたの髪に手をさしいれる
ひぐらしひなつ (エデンの廃園)  

 おお、メデューサ。
 メデューサは海神ポセイドンの愛人だそうです。
 で、この歌。
 何度読んでもやっぱり、主体は女のイメージなのよね~。で、勝手読みとしては、「あなた」とこうなったからには誰かに「石に」されてしまう、あるいは(罰として?)「石になる」、その覚悟はある、と。もちろん「石になる」のは喩えだと思うが、「髪に手をさしいれる」とくればいやでもメデューサを連想してしまう。それが狙いなんだろうと思う。

 いずれにしても、やっぱりどことなく頽廃的な雰囲気と言葉の流れに惹かれてしまったのだった。(あら?つい先にもひぐらしさんの歌で同じことを……^^;

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
敷石はそれぞれ異なる色持ちて桂離宮の道のやさしき

ふしょー (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
ありふれた石のひとつも置けば良いあちらへ渡る目印として

此花壱悟 (此花帖)
石墨でけんけんぱ描く要領でひたいに「肉」と描く日曜日

村本希理子 (きりころじっく2)
書店にて買はれることを知る化石アンモナイトはゆるき渦もつ

小早川忠義 (ただよし)
道端の石に一息吹きかけて子分と見做し持てる日もあり

佐原みつる (あるいは歌をうたうのだろう)
継ぎ手にもならない筈のその石が盤上にいま風を纏って

花夢 (花夢)
もっとも美しいときに石像となる彼の神話になるわけにはいかない

笹井宏之 (【温帯空虚】)
くちびるのふるえはたぶん宝石をくわえて旅をしていたからだ

近藤かすみ (気まぐれ徒然かすみ草)
さまざまな人の死を容れいちやうに海を見下ろす墓石の群れ

寺田 ゆたか ( “たまゆらのいのち”)
濡れそぼつ雨の石みち辿りゆく巡礼の背に帆立貝鳴る

萩 はるか (Betty's second Bar)
素顔では不安な夜もあるらしい石榴を噛んで染めるくちびる

A.I (Private Window)
墓石に座って文字を彫る人と缶コーヒーを回し飲みする

きじとら猫 (きじとら小部屋)
蝋石で描いた線路を走り出す明日のことは見えないけれど

2010/10/30  | trackback(0) | comment(0)


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