らくだはお気楽
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082:サイレン より

サイレント・マジョリティーのわたし 物言はぬ大衆と生まれ死にゆくひとり
夜さり (夕さり夜さり)

 「わたし」はこの場合作者と考えて差し支えないと思うが、死ぬまで発言する少数派にはならない宣言、の歌である。ただし、「物言はぬ大衆」ではあるが自分の意見は持っているぞ、ということだろう。
 いつでもこういう表明が出来る者である、ということが「サイレント・マジョリティー」の「サイレント・マジョリティー」たる所以なのね。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


野州 (易熱易冷~題詠blog編)
食卓を挟み静かに諍ひし深夜とほくの火事のサイレン

村本希理子 (きりころじっく2)
サイレンがまた通過 ヒトは渋滞の高速道に壊れ易くて

うめさん (今日のうた)
水を打ちサイレン鳴らして始まれるドラマも残りあと三試合

小籠良夜 (《冥の逸脱》)
サイレンの歌や聴きなむ水底に連れゆかるるも一興なりと

寺田 ゆたか ( “たまゆらのいのち”)
一斉にサイレン響(とよ)むかのごとくモスク祈りのときを知らせり

佐原みつる (あるいは歌をうたうのだろう)
稲刈りも一段落の頃合に正午を告げる遠いサイレン

桑原憂太郎 (桑原憂太郎の短歌Blog)
教室で手首を切りぬ生徒をり頭の中でサイレンのなる

おとくにすぎな (すぎな野原をあるいてゆけば)
うたわないサイレンが棲む沼の底 水のふるえは半音低く

黄菜子 (月待ち人の窓辺)
サイレンはただ音として過ぎゆきぬ旅の窓辺のサフィニア赤し

笹井宏之 (【温帯空虚】)
ひとひとり救えないこの夕ぐれに響け サウンド・オブ・サイレンス

今泉洋子 (sironeko)
サイレンと夕焼けこやけが役場より流れて終る村の一日

近藤かすみ (気まぐれ徒然かすみ草)
救急車を呼ぶとき「サイレン鳴らさずに来て」と頼めり独居婦人は

夏瀬佐知子 (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
サイレンを待ちわびる人のいることを兄が倒れて再認識す

萩 はるか (Betty's second Bar)
サイレンは遠のき闇に赤灯が呑まれる ひとついのちを乗せて

2010/10/21  | trackback(0) | comment(0)


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