らくだはお気楽
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081:嵐 より


キッチンは嵐の中で暮れなずみ青いボウルにたゆたうトマト

中村成志 (はいほー通信 短歌編)  

 明るいのか暗いのかぱっとイメージ出来なかった。
 「嵐の中」なら薄暗くなっていそうだが、「暮れなずみ」はなかなか暮れない状態で、さて?
 「嵐の中」といっても雨風は止んでいて、空を雨雲が覆っているわりに西の空が明るいこともあるので、夕方なのにキッチンは暗くないのかも。
 とはいえ、そんな妙な明るさはひどく不安で、なんというか、全体に心もとなく鬱々した雰囲気がある。ボールの青もトマトの赤も、この鬱々を晴らしてくれない。ひどく宙ぶらりんな感覚がして、そこがいいなぁと思った。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
引揚げの途次の嵐を思いみれば我が人生は余生やも知れず

椎名時慈 (タンカデカンタ)
簡単に逢いたいなんていわないでこっちは嵐で取り込み中だ

村本希理子 (きりころじっく2)
嵐電に乗りて京都を西に行く西にゆくほど黄に染まる町

ゆふ (草のこゑ抄)
草生にて青嵐(あおあらし)にぞ打たるれば志一つ思い起こせり

ジテンふみお (雲のない日は)
すっぴんで来てもよかった 閉め切った部屋はテレビの砂嵐だけ

石の狼 (Wulfstan の confessio amantis)
心うちのみならずして嵐吹く体ありし夜受くるくちづけ

五十嵐きよみ (晴れ、ときどきため息まじり)
嵐でもきそうな空気の生ぬるさ今日はひとりが心もとない

佐原みつる (あるいは歌をうたうのだろう)
窓際のテーブルを拭く手を止めて嵐がやって来るのだと言う

やすまる (やすまる)
敷き妙の枕片去るよるをぬぎ朝の嵐気を一枚着ける

大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
嵐してここを去りゆく雨ならばけふ折り返す秋と告げてよ

泉 (つれづれ亭)
松影のとうに潰(つひ)えし粟津浜晴嵐てふか比良の風来て

我妻俊樹 (vaccine sale)
目ぐすりをさしながら聞く敷きたての途が嵐をさまよう話

みち。 (暴走シンドローム。)
部屋中に嵐がふいて思い出を全部こわしてしまえと思う

今泉洋子 (sironeko)
笑ひ声泣き声奔る嵐電の妖怪電車に運ばれていく

佐山みはる (月待ち人の窓辺)
嵐雪の句集ひらけば一輪の梅の白きのほのあたたかし

久野はすみ (ぺんぺん100%)
ただひとつ『嵐が丘』を書き記しエミリー・ブロンテ永遠に輝く

2010/10/21  | trackback(0) | comment(0)


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