らくだはお気楽
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073:像 より

ひとはひと 卵は卵 想像が大きすぎると割れてしまうよ
百田きりん (きりんメモ)

 うーん、難しいぞ。
 メルヘンのような詠い方だが厳しいような。
 卵は割れるがひとは割れない、と思うのは常識に凝り固まった頭であって、「想像が大きすぎると割れてしまう」のがひとだ、ということか。
 卵は割れるが、想像が大きすぎることは有り得なくて、きっちり雛が孵る。
 ひとは、でも、きっちり雛が孵るようなあり方では、多分なんも面白くない気がする。
 大きすぎない想像、というのはなんだろう、身の丈に合った希望とか?無謀でない夢とか?
 「割れてしまう」というのは、幻滅するとか絶望するとか、そんなふうなことを言っているんじゃないだろうか。
 でも、と敢えて言ってみる。
 ひとは「想像が大きすぎる」ことも有り得なくて、どれほど大きくてもほんとうは大丈夫なんだ、と。
 とは言え。
 割れる心配をするほど大きな想像(≒夢)というのも、案外簡単にはできないかも。
 

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


行方祐美 (やまとことのは)
肖像画ばかりのアトリエもう少しビタミンCを注ぐ手もある

暮夜 宴 (青い蝶)
シロナガスクジラの吐いた溜め息はモアイ像よりせつなくでかい

春畑 茜 (アールグレイ日和)
いかるがの風の緑をゆきゆきて弥勒の像にふたたび会はむ

新井蜜 (暗黒星雲)
モアイ像の視線の先はふるさとの銀河を包む暗黒星雲

小春川英夫 (さるさるパパ)
ぼくたちが始まったのは駅前の謎のポーズの像の前だね

五十嵐きよみ (99本の薔薇の花束)
別れなど想像できずにいたころの花束、ワイン、千回のキス

村本希理子 (きりころじっく2)
ともに見し仏像いくつ人間の父と娘の時間はみじかし

富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
おもいきり飲みほすコーラ 空きびんにとりのこされる夏の残像

天国ななお (お月様は許さない)
自画像を初めて描いて気がついた自分は人じゃなかったようだ

カー・イーブン (ほぼ31音)
テストどころじゃなくなりましたこのときの作者の気持ちを想像したら

大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
誰も寝てはならぬ見てゐよ古びたる偶像が軋み倒るるまでを 倒るる:たふるる

桑原憂太郎 (桑原憂太郎の短歌Blog)
椅子投げて教室とび出す女生徒の造る塑像の優しき瞳

A.I (Private Window)
時計から正午を告げに飛び立った偶像でない鳩たちの群れ

黄菜子 (月待ち人の窓辺)
西窓に聖母子像をたたしめて夕光(ゆうかげ)はその背を守りたり

animoy2 (I (愛)短歌)
将来の像描(か)ききれずリクルートスーツ彷徨(さまよ)う大手町駅

夜さり (夕さり夜さり)
暗転の二幕三幕 せりあがる口髭白きペテン師の像

遠山那由 (百億粒の灰の鳴る空)
悪意なら捨てるほどある ありふれた自画像を描く筆が震える

みにごん (MINI'S LIFE blog)
ため息の残像がすり抜けてゆくさよならくらいちゃんと言いたい

2010/09/23  | trackback(0) | comment(0)


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