らくだはお気楽
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042:鱗 より

テーブルに鱗がひとつ落ちていて午後の会議に身が入らない
新井蜜 (暗黒星雲)

 鱗そのものも具体で、シチュエーションも現実的なこの歌を一首選に。
 会議のテーブルになぜ鱗?という疑問が読む者に浮かぶように作中主体にもある。
 ひとつだけ落ちている鱗。気になるなら取って捨てれば済む話だが、変なものを見つけてしまったときただただ凝視してしまうという心理はなんとなくわかる。そして「会議に身が入らない」という次第。まして「午後の会議」ですから。きっとお日柄もよくてぼーっとしてしまう時間帯なんだろう。
 
 さて、どんな鱗でなんでここに?
 ということはあまり深く考えなくていい。
 読者もただぼーっと鱗を思い浮かべて「午後の会議」が頭の上を過ぎていく感覚になればよいのだ。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


野州 (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
遠峰を見つつ歩けばわがゆびに鱗いちまいなんのまへぶれ

やましろひでゆき (短歌とか短歌とか短歌とか)
「鱗姫」の奥付のそばに書き込まれた小さくかすれたSOSの文字

西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
鱗少し付きたる皮を選り分けて食えば魚の目の虚ろなる

穴井苑子 (猫のように純情)
こっそりと一枚はがして持ち帰る そこに鱗はもう生えません

松下知永 (題詠ショコラ)
青という青が家出をうながしてぼくの鱗を光らせている

はらっぱちひろ (テクテク)
脱走を試みながら整然とタイムカードは鱗のように

本田鈴雨 (鈴雨日記)
水無月のみづにこころを放つとき銀鱗もたぬわれを悔ひたり

佐原みつる (あるいは歌をうたうのだろう)
鱗のない魚のような人だねと言われて風になびくストール

幸くみこ (わらびもち食べたい)
クレーンが空の鱗を指さして 昔ここらは海だったんだ

五十嵐きよみ (晴れ、ときどきため息まじり)
嫉妬には効かないらしい透きとおる人魚の鱗を煎じてみても

花夢 (花夢)
この爪は鱗の名残もう海には還らないといつか誓った

暮夜 宴 (青い蝶)
(こんなにも脆いものなの?)泣きながら夏の名残の鱗を剥がす

市川周 (ミルミルを飲みながら)
はねる鯉背(せな)から落ちてかゆいのは上2右105番の鱗

東京テレポート博士 (猫背の犬養先輩はネズミにそっくり)
目から鱗を出すバイト 時給1200円 まかない付き 交通費も出ます

久野はすみ (ぺんぺん100%)
逆鱗にふれないようにその髭をなでております竜と暮らせば

2010/03/29  | trackback(0) | comment(0)


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