らくだはお気楽
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036:湯  より

十代はすでに遠くてバスタブの湯を抜くときのかすかな悲鳴
五十嵐きよみ (99本の薔薇の花束)


 かすかな悲鳴。単純に排水口の音と読んでも成立するが。
 十代が遠くなるとバスタイムもまたずいぶん変わってくるわけで、なんだろう、湯を抜く段になってもまだすっきりさっぱりしていないものを抱えている、そんなこともあるかも知れず。そんな気分と排水口の音が相まって「かすかな悲鳴」になる。
 毎日風呂上りにすべてリセット出来ればいいんだけど。
 そう簡単にいかないから歌なんぞ詠んでいるとも言える。

 知らんぷいぷいと一反もめんも捨てがたかったが、これって女だなぁとしみじみ思ったのでこの歌を。

3/21追記
 湯船につかりながらふと思いついた。
 この歌はオペラが下地なわけだから、湯船の湯は泡々の外国風なのだ!
 だから、湯を抜くとそれまで泡で隠れていた「若くないからだ」が露出してしまう、そういうことなのじゃなかろうか?しかも、もしかすると男性と一緒に湯浴みしているかもしれないし、そうなれば思わず悲鳴も口をついて出るというもの。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
幼な子にあれど仕種のなまめきて父と来し子が湯船に遊ぶ

此花壱悟 (此花帖)
起き抜けの春の湯船でしゅらしゅしゅしゅその後のことは知らんぷいぷい

髭彦 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
いつかまた蛇口ひねらば湯の出づるくらしの終る日の来たらむか

よさ (やわらかい螺旋)
湯に浸かり他の誰かの体温を思い出さない努力してみる

田崎うに (楽し気に落ちてゆく雪)
真夜中にカバはほんのり湯気を立て川面に映る月をみている

新野みどり (明日は明日の風が吹く)
熱い湯を注いでコーヒー淹れる朝もう過去ばかり振り返らない

小早川忠義 (ただよし)
「ぬるま湯」は血潮と同じ温度なり平凡のうちに潜む衝動

こはく (プラシーボ)
ベストでもベターでもない回答をこばむ決意で湯が冷めてゆく

ぱぴこ (テクテク)
悲しみを湯せんにかけて泡立てるあなたを責めて泣けばよかった

おとくにすぎな (すぎな野原をあるいてゆけば)
スキナベーブ溶かしたお湯にひるがえる熱のある日の一反もめん

黄菜子 (月待ち人の窓辺)
湯にひらく花茶のあわき黄金に黙し疲れしくちびるを寄す

スズキロク (夏休みはもう終わり)
湯冷めする覚悟で走る 温めてくれるんでしょうって言うために

椎名時慈 (タンカデカンタ)
水音にドキドキしつつ湯加減を聞いてた時代ふと思い出す

笹井宏之 (【温帯空虚】)
湯上りのあなたの髪を梳くときも私は浅い浅い海です

小野伊都子 ( cahier bleu)
湯ぶねには今日のかけらが浮かぶので先に入っておいてください

2010/03/20  | trackback(0) | comment(0)


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