らくだはお気楽
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030:湯気 より


花冷えに蒸籠の湯気は道を行く人をぐるぐるにして放さず
此花壱悟 (此花帖)

 もうね、誰もが「うまそ~」と思う湯気じゃない?だってほら、いい匂いもするし^^;
 中華街なんぞ歩いていると、暑い夏でも肉まんイケるもんね。
 花冷えだったらもう、匂いの他に「アツアツ、はふはふ」を連想してつばを飲むよん。
 「ぐるぐるにして」、分かんないようでなんとなく言いたいことは分かる気がする。でもって、なんとも言えずおかしい。
 つい買っちゃうのよ。

 2年連続同じ番号のお題で同じ作者の歌を選ぶという、珍しいことに。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


船坂圭之介 (kei's anex room)
温かき湯気に煙らふ春浅き道後湯之町底冷えのして

穴井苑子 (猫のように純情)
焼かれたらけむりと灰になるのです 溶けたら湯気となにかの予定

赤城尚之 (うたかた)
鍋中の湯気にやさしくつつまれてブロッコリーに眠るビタミン

髭彦 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
湯気白き露天の風呂に降る雪を仰ぎつ身をばひたす幸あり

梅田啓子 (今日のうた)
冬のあさ松の幹より湯気立ちてしづかに空へ吸はれてゆきぬ

小籠良夜 (《冥の逸脱》)
さも魔女の鍋に湯気たつ心地してハーブだらけのバスタブに入る

小早川忠義 (ただよし)
頭より湯気たなびかせ笑ひ合ふ校庭脇の水飲み場にて

本田鈴雨 (鈴雨日記)
からからのわたしのままに眠られずほっとみるくの湯気に眼を当つ     

花夢 (花夢)
お風呂からあふれる湯気はすこしだけわたしの憂いをふくんで重い

キヨム (ぼくはこんなことが好き。)
僕たちの境はいっそ曖昧にたとえば湯気と蒸気のような

翔子 (花こみち)
勇退を告げる夫の声遠く湯気にまみれて麺ゆであげる

市川周 (ミルミルを飲みながら)
フランス語で「湯気とメガネ」という意味のカフェがつぶれてコンビニになる

秋月泛 (precious stone)
湯気の出た次は手が出るしかなくて禽獣ほどの一日である

今泉洋子 (sironeko)
湯気のぼる風炉に一杓みず注(さ)せば小間の茶室にしづもる刹那

瑞紀 (歌信風(かしんふう))
カフェラテの湯気鼻先にあてている君が別れを切り出すまでは

みゆ (*** ことのはあそび ***)
桜茶の福を頂く昼下がり 湯気に抱かれ一花開く

みち。 (暴走シンドローム。)
あたたかいものはたいてい冷めていく湯気たつものはみんなきらいだ

祢莉 (泡沫)
湯気の中沈んで泣いてどこからかユーモレスクのきこえる夕べ

2010/03/06  | trackback(0) | comment(0)


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