らくだはお気楽
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018:酸 より

どのように散りましょうかと酸性の色を濃くする夜の紫陽花
やや (言の葉たち)

 とても言葉のまとまりというか、音の流れがキレイ。
 するっと読めると印象が薄くなりがちだが、「どのように散りましょうか」とくれば。
 色っぽいですね。
 紫陽花は七変化というくらいだから、昼の場面を詠うことが多い気がするが、夜の紫陽花の、しかも散り方という観点がおもしろい。というか、紫陽花は基本、散りませんから^^; 散る歌がないのは当たり前。
 ということは、紫陽花は何かの喩えと読むべきなのかなぁ。「散る」「夜」などと合わせて考えると夜のお商売の女性とか?「酸性の色を濃くする」はもう、だんだん化粧が濃くなって……(^^;
 うぅむ、微妙にエグイ。
 やっぱり、擬人化するより、紫陽花の丸い房が囁くイメージの方が好きだ。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


腰重く酸味渋味のほのかなる深き色香に酔ひたきものを

きじとら猫 (きじとら小部屋)
あなたとの恋を長持ちさせるため脱酸処理をほどこす夕べ

青野ことり (こ と り の ( 目 ))
傷ついた羽をたたんで丸くなる 酸っぱい水はもう飲み飽きた

ぱぴこ (テクテク)
要するに酸素不足だ誰一人ほころばぬ春の満員電車

こはく (プラシーボ)
聞きわけのよさをうたがう日もあって焦がさぬように酸っぱさを煮る

小早川忠義 (ただよし)
言ふことを聞かぬ部下より迫り上がる胃酸に顔を顰むるばかり

素人屋 (素人屋雑貨店)
弾まない会話の理由 ドレッシングの強い酸味のせいにしている

花夢 (花夢)
白銀の嘘はゆっくり酸化する綺麗なままで腐りたいのに

ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
風鈴もきんぎょも揺れてやってくる(ちりん)(ちゃぽん)と酸素をまぜて 

笹井宏之 (【温帯空虚】)
どことなく炭酸水である夜をストローなしで飲むわたしたち

兎六 (一人暮らしの日記)
飛行機は酸化しながら青空をすこし旋回して降りてくる

村本希理子 (きりころじっく2)
おほははの好みし酸茎買ひたるは西入ル東入ル何処の路地か

桑原憂太郎 (桑原憂太郎の短歌Blog)
酸つぱいのが好きと言ふA子に担任が「いつからなの?」とおそるおそる聞く

moco (LyricHolic)
いつのまにか息苦しさも感じなくなり生きていく 酸欠のまま

今泉洋子 (sironeko)
あの夏のあまたなる死を思ふべし項垂(うなだ)れて立つ酸漿(ほほづき)の群

寒竹茄子夫 (鮎と銀杏)
ため息に夕陽が翳る裏庭の酸素ボンベは銹びてころがる

夜さり (夕さり夜さり)
酸ゆきもの舌に満ちきて知覚する噛み締めをりしくちびるの端

宵月冴音 (新銀星亭~Nova Villa Argentee D'Etoile~)
誰なりや若きスダチの炭酸水(サイダー)をミネルヴァなどとと名付けたりしは

2009/11/23  | trackback(0) | comment(0)


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