らくだはお気楽
FC2BlogAdminRss1.0b

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--  


004:限 より

ヘソで茶を脳でチャチャチャをなんにでも限界はある実は寂しい
ハナ (象の求愛ダンス)

 このお題は楽なようで実は難しかったみたいだ。
 ぐっと少なめの選歌の中で、一首選はひょうきんに振舞いながらチョロっと本音をのぞかせたこの歌。
 へそで茶を沸かす、なんて今時忘れられた言葉をぽっと持ってくるあたりが面白い。一人で何を笑っていたのか、ついでに脳内でチャチャチャを踊ってみるほどおかしいムードだったのに、我に返ると一人ぼっちでしらっとしてしまう……唐突な「実は寂しい」という結句がやけに現実味があってしんみりしてしまった。「実は」が実はテクニックなんではなかろうか。本音なのに第三者的物言いで、そこら辺がまたなんとも言えず好き。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
じりじりとひきのばされた鋼線がいま限界をむかえるように

遠山那由 (百億粒の灰の鳴る空)
「限界灘」の深みに溺れし石は十七 網に捕られる烏賊を羨む

ふしょー (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
人外の者と知りつつ交わった罰だとしても限度が欲しい

天国ななお (お月様は許さない)
僕向けに限定販売されていた君の値段が五万に下がる

小早川忠義 (ただよし)
限られし言の葉たちを摘み上ぐる歌詠みの夜の目の冴えゆけり

大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
見限つたあとに未練がやつてきた青鷺の背に空が傾く

松本響 (春色ぶれす SIDE-D)
羽のある自意識さえも縛りつけ冬の鎖は無限のかたち

おとくにすぎな (すぎな野原をあるいてゆけば)
雲はどこまでもゆきます 留守電がつぶやく午後の有限会社

空色ぴりか (題詠100首2007/空色ぴりか)
無期限と書かれたパスを渡されてただ立ちつくすさよならの朝

兎六 (一人暮らしの日記)
二三年賞味期限の切れているお茶漬けの元と共に引っ越す

小籠良夜 (《冥の逸脱》)
我が棲まふ冥の惑星消ゆるてふ天体望遠鏡の限界

謎彦
俗名が「寿限無」ではじまるこの墓碑のなんともいえない長さをあがめて五億で競りおとす

2009/03/01  | trackback(0) | comment(0)


Comment

Comment?





Trackback

URL : http://raquta.blog73.fc2.com/tb.php/377-7172dbf6

ご案内

・(承前) 選り好み・前置き
作者も読者もコメント大歓迎。
何しろ周回遅れの鑑賞ですので、古いエントリでもご遠慮なく。

カテゴリ
2014 題詠百首 (102)
・2014 一首選一覧 (1)
・2014 題読選り好み (101)
2013 題詠百首 (103)
・2013 一首選一覧 (1)
・2013 題読選り好み (100)
2012 (0)
・2012 一首選一覧 (1)
・2012 題読選り好み (100)
2011 邪道七七 (100)
・2011 一首選一覧 (1)
・2011 題読選り好み (100)
2010 題詠百首 (102)
・ 2010 一首選一覧 (1)
・ 2010 題読選り好み (100)
2009 題詠百首 (102)
・ 2009 一首選一覧 (1)
・ 2009 題読選り好み (100)
2008 題詠百首 (102)
・ 2008 一首選一覧 (1)
・ 2008 題読選り好み (100)
2007 題詠百首 (37)
・ 2007 一首選一覧 (1)
・ 2007 題読選り好み (101)
2006 題詠百首 (102)
・ 2006 一首選一覧 (1)
・ 2006 題読選り好み (101)
楽屋話 (24)
くもの巣 (16)
からだから短歌 (5)
コメント
トラックバック
リンク
プロフィール

お気楽堂

Author:お気楽堂
のんびり行こう

御用の節はご利用ください。
メールフォーム

ご訪問ありがとうございます
以前の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。