らくだはお気楽
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071:老人 より

新しい老人ひとり増えている 鳩が増えたかどうかは知らない
中野玉子 (薔薇がなくちゃ生きていけない)

 この歌がいいのは老人が「増えている」ところだ。これが
 いつもいる老人ひとり減っている 鳩が減ったかどうかは知らない
では、まったくもって不穏な空気が流れてしまう。
 それにしても、確かに鳩は数える気にもならないくらい群れているなぁ。まぁ、これは、固体識別可の老人と不可の鳩ということだろうけど。一羽でも群れでも鳩はあくまで鳩なのだ。そういう意味では、興味がなければ老人も一括りになってしまうわけで、その点でもそれぞれの老人を個別に見る目に優しさがある。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略

本原隆 (それについて)
俺のこと老人なんて言わせないなんて若造には言わせない

新井蜜 (暗黒星雲)
老人を背中に乗せて海亀は海岸通りをとぼとぼと行く

濱屋桔梗 (桔梗の独白)
老人は「ビルマで拾った」猫を抱き猫はちらりと値踏みしてくる

謎彦 (ジャポン玉)
『老人と海』と題してこれしきのことを真革の表紙でかざる

小早川忠義 (ただよし)
飯食はむ不満も言はむ恋すらむ老人なれどと恥じ入るなかれ

るくれ (とっても単純なこと)
老人と呼ばれる女の故郷の戦争のことなどだれも知らない

笹井宏之 (【些細】)
月は差す シーラカンスを釣り上げた老人のひとときのおそれに

振戸りく (夢のまた夢)
正面は取り繕える 老人は後ろ姿を見ればわかるよ

里坂季夜 (コトノハオウコク)
覚悟なく老人になる途中です あと何度観る『八月の鯨』

松本響 (春色ぶれす SIDE-D)
老人の杖を借りればあなたにも僕の魔法が届くはずです

村上きわみ (北緯43度)
地上みなあまねく古りて冬空の低きところに座す老人星(カノープス)

まゆねこ (家事、ときどき短歌)
若者が席を譲って呉れる日はきっと私も老人なのだ

橋都まこと (笑って東京サヴァイヴァル)
老人になるまで生きて老衰で死ぬのが私の第一目標

ケビン・スタイン (In Other Words・別の言葉で)
老人と子供が描く世界には空飛ぶ馬車とレンガの携帯

近藤かすみ  (気まぐれ徒然かすみ草)
このところ『老人力』がつきまして目標クロール200メートル(赤瀬川原平 筑摩書房)

2008/02/10  | trackback(0) | comment(0)


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