らくだはお気楽
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050:萌 より

ぜつぼうが萌葱色していることにどうしてだれも気づかないんだ
笹井宏之( 【些細】

 本当に、どうして気づかないんだ!(もちろん、絶望の色のことではない)
 いや、まったく、詩人には敵わぬ。おそらく見える景色が違うんだろう。
 笹井さんの歌は辞書から探し出したような言葉は使わず、音やリズムもなめらかでやさしい。それでもって、自由律現代詩のような分かりにくさではない、奥ゆかしい深さがある。
 こういう詩人にならなりたいんだけどなぁ……

以下、お好み選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略

かっぱ (きゅーりをこのむ)
萌やせない想いもあって雲ばかり24枚収めたフィルム

暮夜 宴 (青い蝶)
春だから(そんな理由でいいのなら)手足の爪を萌葱に染める

ハナ (象の求愛ダンス)
アスパラのひどく困った緑色ワインなくても萌えてあげるよ

五十嵐きよみ (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
その声に萌える誰かがいることは(やむなく百歩譲って)わかる


るくれ (とっても単純なこと)
草萌える野に来てわたしの服だとかかばんの中身まで触れてください

舞姫 (Thirty One 題詠100首置き場)
萌えという言葉があってよかったと語る男のメガネの汚れ

村上はじめ (spidyな日々)
お互いに萌えるところがある だからつかず離れず適度な距離で

佐田やよい (言の波紋)
萌えだした春の香りにつつまれて指が孤独をさがしはじめる

内田誠 (その言葉の行方)
真ん中に根を張り終えた寂しさに萌える小さな水色の花

水須ゆき子 (ぽっぽぶろぐ)
「萌え」という言葉を好きになれぬままうっとりと見るポリゴンの風

ひぐらしひなつ (エデンの廃園)
花ひらく萌しを摘んで雨を待つ(死ねない高さのベランダにいる)

わたつみいさな。 (乱切りくじら)
ジーパンのほつれた裾にひっかけた萌える季節と萌えた季節と

林本ひろみ (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
季節など知らないはずの水槽に忘れることなく萌えだす緑

和良珠子 (the strange of stranger)
春が来ればかなしい形に萌えるでしょう両手ひろげて落ちたそのまま

大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
萌え萌えでござりますがな、などといふアチャコのあらば楽しからむを

ベティ (Betty's second Bar)
少年の父が遊んだ日々のまま留萌漁港は夕焼けの凪

久野はすみ (月の融点)
いろにいろ重ねてゆけば知るだろう萌葱色とはかなしい音色

2007/09/06  | trackback(0) | comment(0)


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