らくだはお気楽
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045:コピー より

ことのはは自由自在でいつの世も遣ひ古しで誰かのコピー
夜さり (夕さり夜さり)

 「自由自在」で「遣ひ古し」。言霊もどうしていいのやら。
 この歌にドキッとしたのは、俳句のことを考えてしまったからである。
 ご存知の通り、俳句には季語というものがあり、ある意味使い古しの最たるものと言える。十七音の定型から季語を除いた限りある文字数の中で、どう使い古した感を出さずに句を作れるのか。
 使い古しの季語と使い古しの言葉で、でも既視感のない新鮮な句は、それこそ日々生まれている。だから誰かのコピーというのは言葉ではなく、言葉の連なりが醸し出す色とか景色とか音とか匂いとか、そういうものに新鮮味がない場合のことなんじゃないだろうか。
 などとつらつら考えながら、その新鮮味っつーのが問題なのよとぶちぶちつぶやきつつ、今日も今日とて人様のコピーのような句を作っている有様なのだった。とほほ。
 況や短歌をや、っちゅーことやねんね。

以下、お好み選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略

謎彦 (ジャポン玉)
「千五百番歌合」閲し終へコピーカードに刻まるる皺

新井蜜 (暗黒星雲)
海亀を仰向けにしてコピー機のガラスに乗せて撮った曼荼羅

ハナ (象の求愛ダンス)
くちびるをコピーしてますさようなら最後のキスがあっけなかった

なかた有希 (* にじのかかるばしょ *)
たくさんのキャッチコピーを貼り付けた。作り笑いは自信があります。

愛観 (ひ と ひ ら こ と ば)
無機質なオフィスの我もコピーでも構わないようなビルの黄昏

野良ゆうき (野良犬的)
コピーしてくれれば僕は偽者の気楽さだけで生きていられる

クロエ (90%の幸福)
横顔にひかりを往復させながらコピー機の前で涙ぐむひと

笹井宏之 (【些細】)
太陽と月と砂しかない場所でひっそりと震えだすコピー機

みの虫 (みの虫が居る書のぷらぷら道)
くりかへすコピーがじよじよに輪郭を失ふやうに笑ふなよ君

小籠良夜 (DARKSIDE OF THE MOON)
同胞(はらから)はいづれは果つるその日までDNAの無限コピーを!

きじとら猫 (きじとら小部屋)
私を広告塔にする君は毎日ちがうコピーをつける

島田久輔 (裏庭のきりぎりす)
新型のFAX・コピー複合機 また新人をほめねばならぬ

村本希理子 (きりころじっく)
コイン式コピー機からは潮風に湿る誰かの自叙伝の出づ

田丸まひる (ほおずり練習帳。)
きみもきみもきみもコピーのこの星で寂しがるのが上手になった

岩井聡 (North Marine Drive)
研究費年間5億の内訳はコピーに3億バナナに2億

内田誠 (その言葉の行方)
いくつもの言葉を借りてさみしさが静かにコピーされてゆく夏

中野玉子 (薔薇がなくちゃ生きていけない)
コピーとかお断りしたはずなのにドッペルゲンガーばかりに会う日

星川郁乃 (Air Station)
話すたびコピーのコピーのコピーのコピーのように違ってしまう

2007/08/03  | trackback(0) | comment(0)


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