らくだはお気楽
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099:文 より

文字たちは乾きおそれて熟語なす 人間でいることに懸命
平野十南(幼稚

 「文字たち」は熟語をなさないと乾いてしまうのか?
 この不可解な、隠喩的だがこのまま読みたい上の句と、下の句の切羽詰まった感じが、何とも奇妙に響き合う。
 文字たちが乾きを恐れるように人間でいるために必死に何かしている、その何かは、文字が「熟語なす」のと同じということか。

 それとも、人間は文字たちとはちがって、孤独でも乾いたりしない、あるいは乾きを恐れない、だから逆に「人間でいることに懸命」になるのか。
 そうすると今度は、懸命にならないと人間でいられない、ということに…………?

 ……そういうことも、あるかもしれん。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略

ウクレレ(ポケット短歌。-ウクレレ式短歌blog- )
飛ばされることのないよう書き初めの勇気の文字に文鎮を置く

ワンコ山田(歩道を走る自転車のこども)
大丈夫、大丈夫 また繰り返すすがればなんとかなるような呪文

こはぎ(こはぎうた)
あかすぎる夕陽を文字に変えるとき必ずしんでしまう熱情

辺波悠詠(独りよがりの傘を開いて)
君が書く小文字のエルの真ん中に糸を通して首に飾ろう

青野ことり(こ と り ご と)
しあわせの形と思う 文房具売り場の棚と棚の間で

芳立(芳立五蘊)
文芸のフリマにいまだ枯れ果てぬこと葉は人の最後のあかし

梅田啓子(今日のうた)
ためらひの傷のごときが残りゐき最後の文のさいごの行に  文=ふみ

莢(歩数)
沈黙をくるんだ布に記された文字というこの賑やかな線

鈴木麦太朗(麦畑(題詠blog用))
文学の影と光をつくるのだ缶コーヒーを雪原に置き

周凍(月とあをさぎ)
言の葉のわくらばまきておとし文ふむ人もなきおどろが下とて

紫苑(紫苑がさね)
妊れるその横顔のふつくらと文読む額(ぬか)に光さしける

2014/07/31  | trackback(0) | comment(0)


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