らくだはお気楽
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098:濁 より

突堤の切れ目が海であることを濁った水は知らず出てゆく
風橋平(劇場*491to31

 比喩と読むと身の程知らずな文章になりそうなので、言葉通り水の歌として。

 突堤の先が海だと知らないことも、濁っていることも水のせいではない。
 海はただそこにあり、水はただ、流れるままに海に「出てゆく」。

 水を濁らせたものが悪いのだ。

 ……どっちに読んでもそこに行くから同じなんだけど。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略

kei(シプレノート)
うっかりと付けてしまった濁点も半濁点もきれいな形

辺波悠詠(独りよがりの傘を開いて)
美しきものをひたすら混ぜ合わせ濁した色の心(ここ何処?)

秋月あまね(/dev/null )
濁り水をその母として生まれたるプレパラートのような薄氷

円(つきのこども/あぶく。)
(濁流がもう来ています)冬鳥のそれぞれが抱くまっすぐな針

莢(歩数 )
濁さぬようにそっと渡って夢と知る朝は光がとてもさみしい

鈴木麦太朗(麦畑(題詠blog用))
濁りたる缶コーヒーのいらだちよ振り返るのはみな過去のこと

ロクエヒロアキ(6e )
あたたかいもので濁ってゆくこころ 愛とはきっと膿に似ている

周凍(月とあをさぎ)
ふくからにうき身をさそふ藤浪の思ひまつはる濁り江の月

美穂(たなごころ)
秋の日は「ウ」に濁点をつけようかヴェルレーヌの詩のヴィオロンのように

西村湯呑(あるあるのうた B面)
そう多分あなたを好きになったのは同じくらいに濁ってたから

紫苑(紫苑がさね)
濁り江に汝な染まりそくれなゐのもみぢ葉ひとつ浮きつ沈みつ

藻上旅人(創作のおと)
濁流の中に魚を見い出して進む方位を確かめている

2014/07/31  | trackback(0) | comment(0)


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