らくだはお気楽
FC2BlogAdminRss1.0b

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--  


077:うっすら より

うっすらと気づいているわ二人共墓場まで持つ荷物が重い
ひじり純子(純情短歌

 難儀な二人やなぁ。
 夫婦でふたりとも重いんではずいぶんな話だから、ここはやっぱりイケナイ関係のふたりと読むべきだろう。

 誰にも言わない秘密のことを、墓場まで持っていくと喩えて言うが、「荷物が重い」と言われると、抽象なのにものすごく背中がずっしりしてくる気がする。
 なるほどね。
 心が軽くなる、という表現は単なる喩えじゃないんだな、「墓場まで持つ荷物」が軽くなれば心も軽くなるわけですよ。

 「二人共」重いという、このふたりの関係はかなり不幸ではないのか。もちろん、ふたり共通の秘密もあるだろうが、それぞれが他の荷物も抱えているんだろう、量ではなく重さ、というところもミソ。
 主体が「うっすらと気づいている」のは、表面上ふたりの関係が上手くいっていても、やっぱり幸せではないと、そういうことじゃないかと思う。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略

哉村哉子(裏庭を捨てる)
肉体をうっすら透かす総シフォンめくりあげたらまぼろしの蜜

秋月あまね(/dev/null)
うっすらと笑みを浮かべていく人の笑みのいわれを探してしまう

kei(シプレノート)
脳の抽斗にうっすらこびりつく二十三年前の失言

風橋平(劇場*491to31)
どうするも何も遅いのトマトにはもううっすらと砂糖がとける

真魚(真魚の間)
うっすらとほこりのかぶった本棚の中也の顔が少し泣いてる

梅田啓子(今日のうた)
うつすらと髭の生えたる息子とはいかなるものか 貝割れを食む  *食=は

鳥羽省三(臆病なビーズ刺繍)
うっすらと頭の上に霜を置き八千草薫は春の陽を浴ぶ

周凍(月とあをさぎ)
玉藻よし讃岐の海の影ふかみ屋島斑(はだれ)てうっすらと立つ見ゆ

砂乃(通過列車)
うっすらと地面が顔を出し始め北の大地は目覚め始める

2014/06/29  | trackback(0) | comment(0)


Comment

Comment?





Trackback

URL : http://raquta.blog73.fc2.com/tb.php/1593-63603bc6

ご案内

・(承前) 選り好み・前置き
作者も読者もコメント大歓迎。
何しろ周回遅れの鑑賞ですので、古いエントリでもご遠慮なく。

カテゴリ
2014 題詠百首 (102)
・2014 一首選一覧 (1)
・2014 題読選り好み (101)
2013 題詠百首 (103)
・2013 一首選一覧 (1)
・2013 題読選り好み (100)
2012 (0)
・2012 一首選一覧 (1)
・2012 題読選り好み (100)
2011 邪道七七 (100)
・2011 一首選一覧 (1)
・2011 題読選り好み (100)
2010 題詠百首 (102)
・ 2010 一首選一覧 (1)
・ 2010 題読選り好み (100)
2009 題詠百首 (102)
・ 2009 一首選一覧 (1)
・ 2009 題読選り好み (100)
2008 題詠百首 (102)
・ 2008 一首選一覧 (1)
・ 2008 題読選り好み (100)
2007 題詠百首 (37)
・ 2007 一首選一覧 (1)
・ 2007 題読選り好み (101)
2006 題詠百首 (102)
・ 2006 一首選一覧 (1)
・ 2006 題読選り好み (101)
楽屋話 (24)
くもの巣 (16)
からだから短歌 (5)
コメント
トラックバック
リンク
プロフィール

お気楽堂

Author:お気楽堂
のんびり行こう

御用の節はご利用ください。
メールフォーム

ご訪問ありがとうございます
以前の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。