らくだはお気楽
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037:花びら より

食べられる道草がもう解らない花びら踏んで大人になった
透明 (limerence)

 無邪気な子供の頃は道草は何にもまして楽しい時間だった。多分時間の流れが違っていたのだろう。「ねばならない」をほったらかして迷い込んでもまだゆとりがあった。「道草を食う」という概念は時間に追われる大人のもので、「花びら踏んで」そんな大人になっていくのだ。それでも出来れば、時には道端の花の色に時間を忘れて見入ってしまう、そんな心のひとかけらぐらい持っていたいと思う。

以下、お好み選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


謎彦 (ジャポン玉)
肌ざむき暁新世の泥濘に花びらは朽ち花粉は残る

かっぱ (きゅーりをこのむ)
あなたから借りた化学の教科書に花びらひとつはさんで返す

ハナ (象の求愛ダンス)
花びらとわたしを呼んだその声に毟られたくてわざと震える

ドール (花物語)
菜の花に混じる桜の花びらをそのままゆでてしまおう今日は

みなとけいじ (海馬)
花びら一片いつ迄もわが前をゆくシシュフォスのまた転び落つれば

みあ (言の葉たち)
色あせた花びらばかり押し込めた宝石箱の封印をとく

村上きわみ (北緯43度)
あれはマナ(ふるるふるると花びらは棺の上に)あれはマナです

くろ (鎌倉日記)
あなたどこをとほつてきたの いちまいの花びらがわれのうそを明かせり

佐原みつる (あるいは歌をうたうのだろう)
それ以外見つからなくて花瓶から毟って取った花びらの赤

市川周 (ミルミルを飲みながら)
「ジャングルは地獄でしたよ」朝焼けの中で花びら食む老紳士

砺波湊 (となみ☆みなと)
占いをまだつづけるの? もうむしる花びらなんてないよ地上には

内田誠 (その言葉の行方)
花びらで数えて決めた運命と僕らがすれ違ってゆく夏

如月綾 (お気に召すまま)
封筒に花びらを添え まだこない春があなたに届きますよう

ひぐらしひなつ (エデンの廃園)
花びらを脱ぎ捨てて屹つ一輪として痩せこけた胸を晒せば

新藤伊織 (月が堕ちるころ)
ほどかれた花びらじっと直視するわたし本当は弱いひとです

(象と空)
花びらのオモテとウラを確かめる不安の果ての狂気目覚める

文月万里 (Kagerou つれづれ)
春風に舞う花びらをひざの上で開げたノートに閉じ込めて立つ

2007/01/30  | trackback(0) | comment(0)


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