らくだはお気楽
FC2BlogAdminRss1.0b

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--  


033:夏 より

はつ恋ははつ夏に似て過ぎ去れば澄んだ水へと濾過されてゆく
青山みのり(わざとじゃないもん!

 それでいいんじゃないかな、と思うのは都合良すぎるだろうか?
 概ね実らない「はつ恋」だからこそ、誰の心の中でも現実よりきれいな思い出にしている。それでいいと思う。思い出すだけなら。

 初夏に似ているといわれると、甘酸っぱいとかさわやかとか明るいとか切ないとか、初恋のそんな一面がそうかな、とも思える。
 それに、青春というくらいだし、人生の季節でいえば春の出来事と思えば、初恋が終わって初めて夏になる、のかも。

 「澄んだ水へと濾過されてゆく」――多分、<悲しい/苦しい/つらい>記憶のままでは今後に障るので、生存本能として飲める水に変えてしまうんじゃないか、そんな風に思わせてくれる歌だ。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略

鮎美(Continuo)
自転車を押しつつ語り合ひし夏よ学校指定のジャージの青よ

ワンコ山田(歩道を走る自転車のこども)
夏らしいことしたいよね八月の口癖で廻す白いパラソル    

村木美月(うたりずむ)
ターコイズブルーの夏に置いてきた思わせぶりな幾つかの罠

黒崎聡美(ゆびおり短歌)
また夏を遠ざけてゆく雨が降り行けないところばかりが増える

とおと(Soupe du Louve)
ひとひらの風切羽を逝く夏の喪章となせば日照雨(そばへ)降り初む

秋月あまね(/dev/null)
和解などとうの昔に諦めた 今年の夏はとことん夏だ

大島幸子(それらすべては架空となりて)
かなかなと疑問の声が鳴り止んで不意に魔が差す夏の夕暮れ

佐藤紀子(encantada)
日向夏のアイスクリームのひと匙に砂湯のほてりおさまりてゆく

周凍(月とあをさぎ )
かきくらすながめもさびし卯の花のくたす夏ともなりにけるかも

美穂(たなごころ)
行き先は夏のはじめの風まかせボサノバを聴き眠りにつけば

西村湯呑(あるあるのうた B面)
人生は計画通りいかなくて夏の終わりの算数ドリル

キョースケ(みんな教えてもらった)
風に舞う幾千ものシーツ一枚を成層圏へと解き放つ夏

2014/04/03  | trackback(0) | comment(0)


Comment

Comment?





Trackback

URL : http://raquta.blog73.fc2.com/tb.php/1447-6a44764d

ご案内

・(承前) 選り好み・前置き
作者も読者もコメント大歓迎。
何しろ周回遅れの鑑賞ですので、古いエントリでもご遠慮なく。

カテゴリ
2014 題詠百首 (102)
・2014 一首選一覧 (1)
・2014 題読選り好み (101)
2013 題詠百首 (103)
・2013 一首選一覧 (1)
・2013 題読選り好み (100)
2012 (0)
・2012 一首選一覧 (1)
・2012 題読選り好み (100)
2011 邪道七七 (100)
・2011 一首選一覧 (1)
・2011 題読選り好み (100)
2010 題詠百首 (102)
・ 2010 一首選一覧 (1)
・ 2010 題読選り好み (100)
2009 題詠百首 (102)
・ 2009 一首選一覧 (1)
・ 2009 題読選り好み (100)
2008 題詠百首 (102)
・ 2008 一首選一覧 (1)
・ 2008 題読選り好み (100)
2007 題詠百首 (37)
・ 2007 一首選一覧 (1)
・ 2007 題読選り好み (101)
2006 題詠百首 (102)
・ 2006 一首選一覧 (1)
・ 2006 題読選り好み (101)
楽屋話 (24)
くもの巣 (16)
からだから短歌 (5)
コメント
トラックバック
リンク
プロフィール

お気楽堂

Author:お気楽堂
のんびり行こう

御用の節はご利用ください。
メールフォーム

ご訪問ありがとうございます
以前の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。