らくだはお気楽
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022:梨 より

さりさりと梨をむく手はやわらかく去りゆく夏をしづかに送る
桔梗(黒猫歌集

 音韻がとてもなめらかでうつくしい。
 晩夏というより初秋、「さりさりと梨をむく」音以外聞こえない静かな佇まい。
 梨をむいているのは主体ではないのだろうが、この歌の景に主体がいないような感じがする。いや、見ているんだからそこにいるんだろうが、なんか画面の外から見ているような。
 そして「しづかに送る」のは「去りゆく夏」だけではないと思う。

 表記は「やはらかく」の方がいいな。
  

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略

由弥子(afterglow (Just to hear your call...genesis) )
クラムボン日和となりて梨をむく夢はみませんみんなほんとお

流川透明(透明な竜の召還日和)
逢いに行く用がないなら洋梨のタルトを焼いて持ってっちゃえば

守宮やもり(はちぶんめblog )
あのときのガリガリ君の梨味が思い出されてつらいです 雲

女郎花(女郎花の独り言 )
有りの実の梨が豊かに実るとも対馬海流波高からむ

山本左足(砂上楼閣 )
梨の木に梨の実が生る自然さで彼女は彼に嫁いでいった

葵の助(螺旋浮遊 )
女子力が空回りして洋梨のコンポートから香る疑問符

五十嵐きよみ(111.31KV620日記 )
洋梨によく似たかたちの楽器から甘い音色が滴り落ちる

円(つきのこども/あぶく。)
定冠詞ラであることも知らぬまま西洋梨に憧れた日々

たえなかすず(Strawberry Fields Forever)
唐突に梨のタルトを買う女 発火装置を胸に掲げて

穂ノ木芽央(白紙委任状)
ひときれの梨のごときかなげやりにあなたがくれし甘きうるほひ

みずき(空 )
するすると梨剥く指も俯ける姿態の影へ消えて雨なる

2014/02/18  | trackback(0) | comment(0)


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