らくだはお気楽
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094:担 より

不幸せ担当として育てられたはずだったのにあなたも泣くの
ゆら (ことのはじっこ)

 「不幸せ担当」、なんて惨めな。
 と、自覚した瞬間に泣くに決まっている。
 もちろん、喩えなんだろうが、決められた担当だから感情を抑えられる、というものでもないと思う。
 というか、「不幸せ担当として育てられ」る間にさまざまなものが降り積もっていくんじゃないか。飽和したら涙がこぼれるだろう、やっぱり。

 泣かないように「不幸せ担当」にしたのかもしれないが、多分に見当違いだったのだと思う。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


御子柴 楓子 (side of fiction)
耳鳴りが今日という日に加担するエコバッグには安売りのゆめ

北大路京介 (バグって蝉丸ちゃん)
片脚を肩に担いで耳はまだ今日の株価と為替聴いてる

(七十路ばばの独り言)
担当医転勤ですと聞かされて節々の不平がわめき始めぬ

芳立 (芳立五蘊)
いにしへと未来のはざまももたりの千貫神輿いま担ぎゆく

珠弾 (ten point go)
中空に浮かぶひるまの月からはなんの負担も感じられない

湯山昌樹 (短歌 富士山麓より)
人形が担架に乗って登場し救命訓練間もなく始まる

さとうはな (貝がらの小舟)
苦情処理担当ですと名乗るときはらりと開く白犀の記憶

五十嵐きよみ (111.31KV620日記)
励ましたつもりが負担になっていた窓の曇りを指先で拭く

牧童 (老いしウエテルの悩み)
食い残すパセリと恋の未練乗せ皿の担架は搬出された

星桔梗 (風船がわれるまで)
次世代を担う人にと付けた名に君が泣いたりしませんように

杜崎アオ (箱庭にびいだまを植えました。)
やすらかにひらいてほしい朝のことあなたのために東を担う

南葦太 (瞬間移動する蝸牛)
実態がしょい込んでいる矜持には担保不足と笑うな 烏

久野はすみ (ぺんぺん100%)
重き荷を振り分けにして担ぎたり善しと悪しとをときどき替えて

久哲 (久哲の適当緑化計画。)
燃えやすいだけにいまさら不燃物担当者だと言い出しかねて

2013/12/26  | trackback(0) | comment(2)


Comment

こんばんは。
ご感想ありがとうございました。
2012年は「万人に伝えることは捨てる勢いで自分をストレートに出そう」というテーマで走ったのですが、この歌はその最たるものだったのでまさかピックアップされるとは思わず、嬉しいと同時に驚いています。

お気楽堂さんは、この歌を「子どもを不幸せ担当として育てた人間」目線の歌で、「あなた=そういう風に育てられた子ども」と解釈なさったのでしょうか。
自分が詠むときに読者のことを考えなくても、こうして受け取って色々と考えてくれるひとがいるというのは不思議な気分で、心地よくて、甘えてしまいそうになります。
でも、そういうひとがいてくれるからこそ表現の伝えるって部分を大切にしないといけないんだな、なんて思いました。自分の独りよがりに気づかされたというか、身の引き締まる思いです。

「ふるさと」と「拭」の歌もありがとうございます。
「ふるさと」は出た立場からの言葉が拝読できてとても面白かったです。変な話ですが、評によって自作への理解を深めることができた気がします。

「拭」はまさに十二国記を意識した歌です! 
異世界の物語ではなく異世界へ行く物語にした点にも注目していただけて、とても嬉しかったです。

まとめてのお礼で失礼します。
どれも自分の糧になる評でした。
ありがとうございました。
ゆら URL | 2013.12.28 | edit?
ゆらさん、いらっしゃいませ。
うれしいコメント、ありがとうございます。

>「万人に伝えることは捨てる勢いで自分をストレートに出そう」

いいじゃないですか、それが個性ですよ。
読む方も勝手に読みますから^^; 
だから作る時も、自分が出来ないのに人に分かれという方が無理と思って詠んでます^^;というか、そんなかわいいもんじゃなくて、かなりひとりよがりです^^;(今年の100首がいい例です)

さて。
コメントいただいて、改めて読み返して、ああ!と思いました。
この歌の主体が「不幸せ担当として育てられた」ほうで、「あなた」というのは、主体から見たら不幸せには無縁の、いわば幸せ担当のはずの人で、なのにやっぱり泣くのはなぜなの?ということなんですね。
いや~、読みが浅かったー。
考えてみれば、「不幸せ担当」というのは泣く係ということですよね。だから泣いて当り前で、私の読みは見当外れもいいとこでした、お恥ずかしい。

かようにダメダメな読者に過分のお言葉いただきました。「糧になる」なんて、わたしこそ、甘えてしまいそうです。
気を引きしめて、2013年版やります。
またお暇な時にお寄りください。

すてきな歌をありがとうございました。
お気楽堂 URL | 2013.12.28 | edit?

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