らくだはお気楽
FC2BlogAdminRss1.0b

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--  


066:息 より

もう永く生きてゐますと大楠の息嘯(おきそ)のごとく青葉が揺れる
今泉洋子 (sironeko)

  おき‐そ【▽息×嘯】
  《「そ」は「うそ(嘯)」の音変化》ため息。 (大辞泉より)


 こんな言葉に出会うのも題詠ならでは。
 さらに、「永く生きてゐ」る大楠ならでは。ため息と言うより大げさだが、その分厳かというか。
 大楠を検索すると、来宮神社の天然記念物だの、蒲生の大楠(天然記念物)だの、熱田神宮の大楠だの、桁外れの大きさのものがたくさん出てくる。
 大楠と言われるまでになれば、ご神木として祀られることもあろう。
 場所自体も、神社の敷地といった、心配なく大樹になれる場所であったことだろう。
 「もう永く生きてゐます」という大楠の前で、主体は自分の卑小さを見つめ、青葉の葉擦れに大楠の「息嘯」を聞いたのだ。やっぱり「ため息」とは微妙に違う気がする。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


夏実麦太朗 (麦太朗の題詠短歌)
吸う息に君の香りが混じってて余計なことをしゃべってしまう

北大路京介 (バグって蝉丸ちゃん)
ため息を缶詰にして積み上げて635メートル越え

もふ (もふ短)
六十の母は半値で映画見るわが隣にて寝息たてつつ

芳立 (芳立五蘊)
流線にかがやく水よしらまゆみいるかの君が息をつぐとき

磯野カヅオ (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
木槿咲き売りに出す本選り分くる朝に「息子」の肩書き無くす

五十嵐きよみ (111.31KV620日記)
息を詰め画面に見入る走者らが100メートルを駆け抜けるまで

砂乃 (通過列車)
喘息の理由はたいていストレスで母が離れて行けば全快

桑原憂太郎 (憂太郎の短歌Blog)
ディスプレイを見つめたままの21:00後ろの席のため息を聞く

ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
息止めていられる間考えるどうにかなっていいものなのか      

黒崎聡美 (ゆびおり短歌)
吐く息はしろく流れてネオンへと夜の闇へときみの耳へと

ネコノカナエ (やまねこ通信)
熱を持ち街に立ってるぼくたちの息の白さと朝の蒼さと

久哲 (久哲の適当緑化計画。)
草原の野うさぎくらい隅っこの箪笥貯金は息を殺して

2013/11/23  | trackback(0) | comment(2)


Comment

お気楽堂様
 ご無沙汰いたしております。
採りあげていただき、ご丁寧な評をありがとうございました。
とても励みになります。こんごとも宜しくお願いいたします。
お気楽堂さまの益々のご活躍をお祈り致します。
今泉洋子 URL | 2013.11.27 | edit?
今泉さん、いらっしゃいませ。
毎度周回遅れで恐縮です。
なんとか今年中に2012版を終われればいいなぁと思っております。
こちらこそ、2013版でもお世話になります、よろしくお願いします。

すてきな歌をありがとうございました。
お気楽堂 URL | 2013.11.29 | edit?

Comment?





Trackback

URL : http://raquta.blog73.fc2.com/tb.php/1378-eedeb282

ご案内

・(承前) 選り好み・前置き
作者も読者もコメント大歓迎。
何しろ周回遅れの鑑賞ですので、古いエントリでもご遠慮なく。

カテゴリ
2014 題詠百首 (102)
・2014 一首選一覧 (1)
・2014 題読選り好み (101)
2013 題詠百首 (103)
・2013 一首選一覧 (1)
・2013 題読選り好み (100)
2012 (0)
・2012 一首選一覧 (1)
・2012 題読選り好み (100)
2011 邪道七七 (100)
・2011 一首選一覧 (1)
・2011 題読選り好み (100)
2010 題詠百首 (102)
・ 2010 一首選一覧 (1)
・ 2010 題読選り好み (100)
2009 題詠百首 (102)
・ 2009 一首選一覧 (1)
・ 2009 題読選り好み (100)
2008 題詠百首 (102)
・ 2008 一首選一覧 (1)
・ 2008 題読選り好み (100)
2007 題詠百首 (37)
・ 2007 一首選一覧 (1)
・ 2007 題読選り好み (101)
2006 題詠百首 (102)
・ 2006 一首選一覧 (1)
・ 2006 題読選り好み (101)
楽屋話 (24)
くもの巣 (16)
からだから短歌 (5)
コメント
トラックバック
リンク
プロフィール

お気楽堂

Author:お気楽堂
のんびり行こう

御用の節はご利用ください。
メールフォーム

ご訪問ありがとうございます
以前の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。