らくだはお気楽
FC2BlogAdminRss1.0b

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--  


053:渋 より

忌中札片付けられて軒先に渋柿のなき秋の来にけり
鮎美 (Continuo)

 毎年干し柿を作っていたおばあちゃんが亡くなったのだろう。
 おばあちゃんと決めつけるのはどうかとも思ったが、読む方としてはそういうイメージがぱっと浮かぶ。

 主体と亡くなった人は家族じゃなくてご近所、という感じがした。
 「忌中札片付けられて」という措辞が、なんとなく部外者の視線のようで。
 一人の人間が、もういないという事実を実感するのは、こういう場合なのかなぁと。
 こんなふうな喪失感というのは、家族よりご近所、そんな気がした。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


秋月あまね (あさまだ記)
都心より辺地目指して散るはずの車がなぜか渋滞をなす

たつかわ梨凰 (セラフィタの行方)
柿色の渋き装束目に染みる市川団十郎の「暫」

佐竹弓彦 (六杖光牢)
上(かみ)渋谷駅前にある火山から定規で五分のひまわりの中

ゆこ (ハモニカ書庫小屋)
サルトルとボーボワールのカンケイをオンナメセンは渋いとオモウ 

じゃみぃ (じゃみぃのうた)
渋柿を軒下に干し春を待つ時の力は凄いと想う

山本左足 (砂上楼閣)
渋滞はおろか対向車も来ないおとぎの国でするカーバトル

本間紫織 (**JEWELRYBOX**)
過ちと囁くように茶の渋が刻まれてゆくペアマグカップ

青山みのり (わざとじゃないもん!)
あわよくば渋谷あたりに住む犬になりたいなんて君が言うから

飯田彩乃 (陸を離れる)
みあぐれば渋谷はふかき谿の底 ハチ公の尾をなでながら待つ

新藤ゆゆ (ゆゆとぴあ。)
半分は渋谷でできたせいしゅんの残りはんぶんのひと、さよなら

久野はすみ (ぺんぺん100%)
軒というやさしきものに守られて渋柿の実は甘くなりゆく

久哲 (久哲の適当緑化計画。)
丹念に柿渋色に染めたけど芯からプラスチックだ俺は

2013/10/16  | trackback(0) | comment(0)


Comment

Comment?





Trackback

URL : http://raquta.blog73.fc2.com/tb.php/1365-66e19cb1

ご案内

・(承前) 選り好み・前置き
作者も読者もコメント大歓迎。
何しろ周回遅れの鑑賞ですので、古いエントリでもご遠慮なく。

カテゴリ
2014 題詠百首 (102)
・2014 一首選一覧 (1)
・2014 題読選り好み (101)
2013 題詠百首 (103)
・2013 一首選一覧 (1)
・2013 題読選り好み (100)
2012 (0)
・2012 一首選一覧 (1)
・2012 題読選り好み (100)
2011 邪道七七 (100)
・2011 一首選一覧 (1)
・2011 題読選り好み (100)
2010 題詠百首 (102)
・ 2010 一首選一覧 (1)
・ 2010 題読選り好み (100)
2009 題詠百首 (102)
・ 2009 一首選一覧 (1)
・ 2009 題読選り好み (100)
2008 題詠百首 (102)
・ 2008 一首選一覧 (1)
・ 2008 題読選り好み (100)
2007 題詠百首 (37)
・ 2007 一首選一覧 (1)
・ 2007 題読選り好み (101)
2006 題詠百首 (102)
・ 2006 一首選一覧 (1)
・ 2006 題読選り好み (101)
楽屋話 (24)
くもの巣 (16)
からだから短歌 (5)
コメント
トラックバック
リンク
プロフィール

お気楽堂

Author:お気楽堂
のんびり行こう

御用の節はご利用ください。
メールフォーム

ご訪問ありがとうございます
以前の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。