らくだはお気楽
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046:犀 より

葉の奥に闇を抱えてまたもとの寡黙にもどる金木犀は
黒崎聡美 (ゆびおり短歌)
 
 金木犀の香といえば、だいたいの人が記憶にインプットされているようで、お題の歌にもたくさんあったが、金木犀の香りが終わった後を詠んだところが意表だった。
 
 「寡黙」がいいなぁ。
 花の咲き始めならともかく、満開ともなるとおよそ寡黙とはほど遠い花だからね。散りながらでも衰えないくらい。
 だから「またもとの寡黙にもどる」というのが、やれやれという気持ちも含みつつ、それはそれでちょっと寂しい、みたいなやさしい感じも受ける。
 「葉の奥に闇を抱えて」という措辞がまたいい。金木犀の姿をよく表しているなぁと思った。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


ほたる (ガラス瓶のドロップ)
動物園のサイは本当の犀なのか ツルは飛ばずに遠くを見ている

空音 (100の秘密 )
雨の降る金木犀の薫る夜はひとりで濡らす冷えた指先

熊野ぱく (ぱくたんか)
教科書を開いた午後の教室に文字降るがごと室生犀星

穂ノ木芽央 (白紙委任状)
はやばやと嵐に散りし金木犀夏の残滓をさがす少女ら

紗都子 (羽うさぎの日記帳)
天上に浮かぶ小さなてのひらが金木犀の香を撒いている

龍翔 (The Flying Dragon)
上履きの片っぽ探す校舎裏 金木犀のかほり漂ふ

裕希 (ゆうき(裕希)の題詠blog)
青空に運動会がやってくる金木犀のかおりにのせて

牧童 (老いしウエテルの悩み)
歳月は暴徒と化した犀の群れ忘れな草は踏みにじられて

ひいらぎ (Beautiful Days)
隣には誰もいないと気付くとき金木犀の香りが揺れる

青山みのり (わざとじゃないもん!)
眠れずに数える夜の五頭目をしずしず歩く犀と目があう

久哲 (久哲の適当緑化計画。)
オプションとしての犀鳥断ってますます冬枯れる冬の山

2013/09/23  | trackback(0) | comment(0)


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