らくだはお気楽
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032:詰 より

問い詰めて何が解決するのやら消え入りそうな昼の半月
五十嵐きよみ (111.31KV620日記)

 問い詰める人、問い詰められる人、第三者、さらに第三者には、同席者と完全部外者、どの立場の歌でもあり得る。
 
 最初、カップルの痴話喧嘩をはたで聞いている部外者、というふうに読んだんだが、「消え入りそうな昼の半月」を見ている主体の、妙に投げやりな雰囲気が、部外者よりは問い詰められるほうの心理のように思えてきた。
 主体は、問い詰めることで解決しない、と言っているわけでなく、そもそも問い詰めている内容が実にくだらない、あるいはまるで的外れ、と思っているように感じる。 

 そんな風に連想するうち、教師と生徒、という関係が思い浮かんだ。
 職員室とか生徒指導室とか、とにかく教師になにやら問い詰められる主体。
 指導されるようなことがあったのかもしれないが、多分教師と生徒の言い分には埋まらない溝があるにちがいない。そして主体は、もはや説明説得する気も反抗する気もなく、受け流して終わらせようとしている。
 「消え入りそうな昼の半月」という措辞が、主体の心のため息のようだ。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


しま (風を見つめて)
空っぽの小瓶にはまだ夢があり詰め込むことをしばしためらう

流川透明 (秘密基地は雲の中)
風船に愛の言葉を詰め込んでバンと割ったら叱られました

我妻俊樹 (器物)
いろんなバスに太陽がさしこみ詰め物がとれてからの歯と顔の看板

なまにく (にくにくし夜をひとりかも寝む-題詠blog用寝袋-)
僕らしく生きようとして僕らしい物を無理やり詰めた本棚

秋 (秋)
ストロベリーパフェの底には真夜中が敷き詰められて君を待ちおり

鳥羽省三 (臆病なビーズ刺繍)
詰みなるを既に知りにし故なるか羽生善治の羽織揺れたり

南葦太 (瞬間移動する蝸牛)
木曜は不燃ごみの日 部屋中に散らかる”なぜ”を袋に詰める

Jingo (寝起きのウサギ)
詰所前で目覚めぬ父を待つ叔父とぼんやり語る汐の満ち干き

久哲 (久哲の適当緑化計画。)
異国語のラベルの付いた缶詰を押し付けないでいただけますか

ちょろ玉 (ちょろ玉のコトダマラソン)
正解のとおりにさせば王様が「と金」に殺される詰将棋

2013/08/16  | trackback(0) | comment(0)


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