らくだはお気楽
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030:敗 より

失敗は成功の母と言うけれど事態はもはや黒焦げのパン
稲生あきら (記憶と空想)  (現在 「遠くからきこえる」)

 あはは、正直な人だ。
 何かが「黒焦げのパン」のように取り返しがつかない「事態」になったという喩えと読む方が普通なんだろうけど、実際にパンを焼いた結果、と読む方が好み。
 
 次からはもう少しマシなパンが焼けるだろう、と慰めてはみても、「黒焦げのパン」。
 この、目の前に紛れもなく存在する(あるいは喩えとするなら想像しやすい物質感といいましょうか^^;)「黒焦げのパン」が、この歌の面白いところ。だって食べられないし。だから「と言うけれど」なんだよね。主体の心理としては「成功の母」には程遠い。
 
 ま、今回は潔く捨てましょ。
 そこからが成功への一歩ということで。
 パン以外の事柄の場合も、そういうことだと思うです。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


黒木うめ (きずぐちうさぎ)
僕たちは知っていましたあの花が敗戦処理の為に咲くこと

松木秀 (絆創膏にさえある絆)
「生きる喜び」なる意味の名をつけられし馬の敗れて戻るさま見つ

佐竹弓彦 (六杖光牢)
容赦なきカンナの赤の切っ先に敗者復活戦を敗れて

本間紫織 (**JEWELRYBOX**)
勝ったのは私の方で何故かしら敗けたあの子に集まるひかり

酒井景二朗 (F.S.D.)
つきまとふ敗北感を振り拂ひ月曜日には次の仕事を

じゃこ (めくるめく)
お勧めは致しかねます敗北の前に勝利を召し上がるのは

まつたけ (まつたけの宇宙)
敗北は美しくない 美しくなれないままで生きていくのだ

冥亭 (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
人生に惨敗せるを承認しわれは鴉の仔と帰りなむ

飯田和馬 (短歌手控え~題詠blog用)
手にかばん腹にあんぱん背中には敗北感とビルの林立

久野はすみ (ぺんぺん100%)
百七十九連敗の馬も居しパドックにふるまぶしきひかり

久哲 (久哲の適当緑化計画。)
敗因がそれぞれ違う中にいて誰のガリガリ君にも当たり無し

2013/08/15  | trackback(0) | comment(2)


Comment

はじめまして。久しぶりに自分の歌を読んで、一年以上経つのに全然進歩がないなー、と笑ってしまいました。自分でも好きな歌なので、取り上げてくださって嬉しいです。どうもありがとうございました!
稲生あきら URL | 2013.09.08 | edit?
稲生さん、いらっしゃいませ。
忘れた頃の鑑賞でスミマセン^^;
またお暇な時にお寄りください。

すてきな歌をありがとうございました。

お気楽堂 URL | 2013.09.11 | edit?

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