らくだはお気楽
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015:図書 より

萬巻の図書を収むる蔵に居て糊食む紙魚の幽き生よ
鳥羽省三 (臆病なビーズ刺繍)

 本の虫食いなんて、博物館に展示してあるような和書ぐらいしかしらないし、今時紙魚なんてそこらにいるんかいな、と思っていたら、結構いるらしい^^;
   Yahoo知恵袋 より
 
 ググってみたらなんとこんなページも!   謎の生態~シミ~ 紙魚日記より 
 結構大きい!そしてなんと、本に穴を開けるのは紙魚ではなかった!  ウィキペディアより

 いや~、季語だからこれまで気楽に「紙魚」の句なんかも作っておりましたが、てっきり穴を開けるのが紙魚だとばかり思っていた。お恥ずかしい。
 
 そうと区別がついてみると、まさしく「幽き生」である。
 蔵の中は知識の宝庫でありながら、そこに生息する紙魚はただ書の糊を食むだけ。
 この蔵、個人のいわゆる土蔵だとすれば、ほとんど開かずの蔵だろうなぁ。
 でも鳥羽さんのことだから、図書館の閉架図書のような場所を皮肉っている可能性もある。図書館だったら定期的に駆除ぐらいはするかしらん? まぁ、新しい紙はあまり喰われないようだが。
 
 あるいは主体(あくまで主体と言わせて頂きます^^;)が、書の虫干しで紙魚をみつけてしみじみ虫の生態に感慨をおぼえている、のもしれない。

 静謐さと、対照的な命の営みの同居。
 なんというか、昏い蔵で幽かに蠢く音が聞こえてきそうな、なんとなし痒くなってくるような……(失礼^^;

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


しま (風を見つめて)
心ならすぐに戻れる書架があるあの図書室をふるさととする

粉粧楼 (薄明光線)
手に添わぬ感触を持つ価値観は推薦図書の姿して来る

津野 (くぎのスープ)
図書館の裏の草地で仔を産んで家なき爺に飼われておりぬ

南野耕平 (ボクといっしょに走りま専科)
休館日知らずに行った図書館の前であなたと初めて会った

かげいぬ (エムとアールと、ボクの正体)
今どこの世界にいるの君なのに君に見えない図書室の君

峰月 京 (que sera sera)
図書室の脚立で背伸びする君が本ごと僕に落下した春

柳めぐみ (柳’s ラボラトリイ)
図書室のとある詩集の落書きが空へと続く抜け道だった

冥亭 (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
師の書物レアものなればさもあらん返す返さぬ図書館紛争

紗都子 (羽うさぎの日記帳)
記憶からこぼれていった鳥たちの名に会いたくてかよう図書室

匿名希望 (Tankasista)
勘だけど図書館好きの女性って駄目な恋愛ばかりしてそう

2013/07/13  | trackback(0) | comment(0)


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