らくだはお気楽
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026: 垂 より

わたしから垂れ流されてゆくものがどうかわたしでありますように
内田誠 (その言葉の行方)

 うーん、深い。
 日頃何の自覚も意識もなくいろんなことをしゃべっているが、全て言質とみなされ何かにつけて責任を問われるようになったら、碌に話なんて出来なくなるに違いない。重責を負う立場の人はそういう思いをしているんだろう。そう思うとエライ人も大変だなぁと思う。
 そんな硬い話じゃないけど、自分から垂れ流されるものが自分であるようにというのは真摯な気持ちだと思う。それは人を傷つけることになっても自分だという姿勢でいるという事だし。
 「垂れ流されてゆく」と詠んでいるのが、単に語呂や文字数というのでなく、やはり無意識に出て行くものもあるという気持ちの表れではないかなぁと思う。
 うーむ、私の場合、考えるのが苦手で(おいっ!)すぐ人に聞いてしまうってのも改善しないとなぁ……どこに「わたし」があるんだ!と問われても反論できない……


 

以下、お好み選歌
作者名(作者ブログ名)


ほにゃらか (♪おみそしるパーティー♪)
うらめしや 枝垂れ柳のさわさわと囁く夜半を水の泣きをり

五十嵐きよみ (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
今何を言いかけたのか帽子から垂らしたベールが吐息に揺れる

野良ゆうき (野良犬的)
垂直に見上げた月は垂直に見下ろしてくる そういうことだ

夜さり (夕さり夜さり)
桜樹の千の枝垂れの籠の中抱き合ひながら吸はれてしまふ

ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
うな垂れてパンク自転車押す夜は一人暮らしの鎧が重い

ゆあるひ (ゆあるひの鍛高短歌4)
交わらん為にニ次元まで堕ちる水平の君垂直の僕

佐原みつる(あるいは歌をうたうのだろう)
背の高いスツールに暫し待たされて心許なく垂れ下がる脚

田丸まひる (ほおずり練習帳。)
これ以上だれをゆるすの 垂直にふる五月雨にまで責められる

佐田やよい (言の波紋)
さぁホップステップジャンプといかなくて垂直跳びのようにキスする

萱野芙蓉 (Willow Pillow)
幾たびも絵巻のなかで死を生くる赤地錦の直垂の武者

村上きわみ (北緯43度)
高みにて何を惜しむや 飛びながらわずかに垂れている鶴の脚

市川周 (ミルミルを飲みながら)
指先の光の粉はカレー味 垂直飛びで月に触れれば

夢眠 (夢眠・日々綴り)
垂れる枝先に希望が成る季節桃の丸みを手で型にする

岩井聡 (North Marine Drive)
逝く夏に垂線を引く(悲歌になる)坂道になる(手を振っている)

遠藤しなもん (忘れちゃった。)
棒読みをするようにキス いつだって君は垂れ目で笑ってしまう

林本ひろみ (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
垂直に空を引き裂く白い雲そこから向こうがあの人の空

大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
嘘だらう。かなしみの辺に詩が立ちて息づくまでを待てよ、だなんて

橋都まこと (笑って東京サヴァイヴァル)
背伸びしてバランスをとる 垂線は思ってたより少し前寄り

星川郁乃 (Air Station)
垂線をどこに引こうか決めかねる誰のこころも図にはならない

2006/10/29  | trackback(0) | comment(2)


Comment

お気楽堂さま
取り上げて頂いてありがとうございます。
これは短歌と言うよりも、自分の思いが口をついて
出てしまったような歌でした。言葉も歌も、その中に
すこしでも自分の欠片みたいなものがあれば嬉しいと
思います。
内田誠 URL | 2006.10.29 | edit?
内田さん、いらっしゃいませ。
口をついて出る思いが妬みそねみや怨嗟でなく、真摯な願いだということは、すてきなことです。
自分の中の秤として、この歌、いただきます。
すてきな歌をありがとうございました。
お気楽堂 URL | 2006.10.31 | edit?

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