らくだはお気楽
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021: 美 より

美しき日日も翳みて八十路なる義母は狂女のうすき眉ひく
みずき ()

 静かに恐ろしい。
 鏡台から振り向いたら般若、という映像を思い浮かべてしまったがそうではない。痴呆により今を生きていない義母。かつて美しかったということがいっそう哀れで、眉を引きながらうっすら笑ってさえいるのだろう。その表情を狂女と言ってしまうのは近くて遠き関係だからではないだろうか。
 狂女の引くうすい眉。女って哀しい生き物なのかなぁ。

以下、お好み選歌
作者名(作者ブログ名)


丹羽まゆみ (All my loving ♪)
加点なきイナバウアーにこだはりしその頤の美(すず)しき矜持

謎彦 (ジャポン玉)
いづこより切るとも楕円形をなす才女陳美齢(アグネス・チャン)のかなしみ

佐田やよい (言の波紋)
絵の具の香(か)たちこめている美術室ゲルニカを見て恋におちた日

原田 町 (カトレア日記)
週刊誌二冊読み終え美容室の春の日差しにしばし微睡む

夜さり (夕さり夜さり)
乱調にあらばことさら美しく夏の衣は崩しても着る

はるな 東 (菜の花の道)
いかめしい顔の克美は歌上手清美博美も男友達

松本響 (春色ぶれす SIDE-D)
美少女は美が少ないとつぶやいてお好み焼きをほうばっている

ざぼん (グレイト・エスケイプ!)
君の血は何色?と訊く人がいて爽健美茶を飲めなくなりぬ

文月万里(Kagerou つれづれ)
美しき言葉遣いのひとに遇いしばし余韻に身をゆだねおり

ひぐらしひなつ (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
人でいることに疲れる 夜半あかく虞美人草を膝に咲かせて 

富田林薫 (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
そんなにもわたしのモモに触れたいの?美脚キックが炸裂するわよ

新藤伊織 (月が堕ちるころ)
二十夜(ふけまち)は美しさなど気にせずにただしっとりと添い寝てくれる

彼方 (心を種として)
なつかしくあまくやさしくあたらしくうばいうるおしくるわせるは美

内田かおり (題詠2006深い海から)
草の中分けて不思議を捉えたら瞳の色は美しい碧

あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
賛美歌をうたえば天使に会えるって信じてたのよ子どもの頃は

大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
ああこんな美しい日に豚まんの底の薄紙はがしあぐねて

星川郁乃 (Air Station)
美ら海になんくるないさと囁かれまた伏せておく青すぎる夏

2006/10/19  | trackback(0) | comment(4)


Comment

お邪魔します。
時折、私の短歌が混ざっているのを嬉しく拝見しております。ありがとうございます。

みずきさんの「八十路なる義母は狂女の」の作品は、私もとても気になっていました。
どきっとするような作品でした。
しかし、私の器量ではうまく捉えることができていないというか、自分は今一歩踏み込めていない・・・という感じがしていて、もどかしく思っていました。
今回、お気楽堂さんのコメントを読み、とてもすんなり、しっくり、きました。

お気楽堂さんのコメントは、そういうはっとさせられる瞬間が多いです。
これからも楽しみにしています。
花夢 URL | 2006.10.20 | edit?
 花夢さん、ありがとうございます。
 もうね、勝手読みです、はっきり言って^^;
 というのも、俳句同様短歌も読む人任せな部分が否めないと思うのです。誰がどう読んでも同じイメージになる歌から読む人によって全く違うものを思い浮かべる歌までさまざまだと。それで良いと思うのです。
 俳句では自句自解は野暮と言います。そんなことも含めて「読むのは私だ!」で行くことに決めました。その歌で自分がどう感じたか、でいいのではないでしょうか。

 自分の作は奥行きが浅いので、深いなぁと思う歌に出会うと惚れ惚れします。
 ほんとはお好み選歌の全部に一言ずつでもコメントすべきなんでしょうが、それぞれ言い出したら一言ではすまなくなりそうで、一首選出というやり方にしました。

 おふざけ調でもいいじゃん、と始めた鑑賞ですので、この先も「なんて品のない感想!」とあきれる場面も多々ある恐れがあります、その際は広い心でお許しください^^;

 コメントありがとうございました。励みになります。
お気楽堂 URL | 2006.10.21 | edit?
お気楽堂さま、はじめまして。拙歌を拾ってくださりありがとうございます。
これは「美」という言葉には妙な執着があったため、余計に言いたいことが十分にいえなくてグルグルした思い出の一首です(笑)。

鑑賞をしようと皆様の作品を少しずつダウンロードしているものの、その膨大さゆえかウッカリ読み飛ばしてしまうこともあり、こちらで「ああ、その歌ステキ☆」と再発見させていただきました。
これからも伺わせていただきます。
彼方 URL | 2006.11.22 | edit?
彼方さん、いらっしゃいませ。
美以外ひらがなというのが曲者(笑)です。
一読では絶対つっかえます。其処が作者の思うつぼ^^;何度も読み、なるほどなぁと思った時点でもうお気に入りでした。
すてきな歌をありがとうございました。

彼方さんの鑑賞も再開しましたね。私も楽しみにしています。
お気楽堂 URL | 2006.11.24 | edit?

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