らくだはお気楽
FC2BlogAdminRss1.0b

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--  


091:債 より

晩秋の銀杏並木の燃ゆる黄よ書債ある身はゆつくり歩む
鮎美 (Continuo)

 このお題では知らない言葉をたくさん教えていただきました^^;
 「書債」もそのひとつ。「書かなければならないのに書かずにいる手紙の返事や原稿・揮毫(きごう)など。(大辞泉より)」らしい。
 
 普通の人なら、せいぜい手紙の返事やら御礼状なんかだと思うが、この歌の「書債ある身はゆつくり歩む」という措辞には、なんとなく原稿の〆切の雰囲気がある。ゆっくり歩いて原稿の文章を練っているとも読めるが、どちらかと言えば〆切から逃げ出した感が強い。

 「晩秋の銀杏並木」は本当に真っ黄色で、日暮れ時でも明るく見えて美しい。
 この歌は多分、昼日中だと思うので、背景の真っ青に晴れた空を見上げながら、頭のなかを空っぽにして息抜きしているんじゃないかな。
 
 どんなにゆっくり歩いてもいずれ帰らなくちゃいけないわけで。
 リフレッシュできたら、家に帰って「書債」を片付けてください。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


tafots (許せないなら許さなくていい)
周縁の島々に持つ債権を叙事詩に換えて沈みゆく島

三沢左右 (Lazy Room)
債鬼我を追ひてつつきて火の車にて上しやる針の山かな

足知 (ぶらつくらずべりい)
不良債権みたいな僕と国債のような未来を描いたあなた

吾妻誠一 (闇の太陽)
処方箋一つ増したる錠剤は躯から負う債への利息

酒井景二朗 (F.S.D.)
ささやかな負債のあれば毎日は悲し翼々選ぶ安酒

黒崎聡美 (ゆびおり短歌)
柿の実の下の新聞湿りつつ黒く小さな国債の文字

穂ノ木芽央 (白紙委任状)
重み増す債を背負ひて水底を覗けば招くあをき手のひら

奈良絵里子 (詠んだこと)
国債の公式キャラがツイッターやってる時代を生きているのだ

今泉洋子 (sironeko)
国債を勧むる電話ながながと応対の間に歌ひとつ出づ

睡蓮。 (睡蓮。の隠れ家ブログ)
欧州の債務の話いつのまにボジョレヌーボー価格の話

月原真幸 (さかむけのゆびきり。)
うすべにの薬を飲んで明日への負債をひとつ抱えて眠る

みち。 (銀塩プロローグ。)
生きるたびふえる宿債つぐないの意味も知らずにまた生まれだす

砺波 湊 (トナミミナト2011)
債鬼にも利き腕や好きな色があり怒鳴り声にも幽かな訛り

2013/05/04  | trackback(0) | comment(0)


Comment

Comment?





Trackback

URL : http://raquta.blog73.fc2.com/tb.php/1189-4b7a9239

ご案内

・(承前) 選り好み・前置き
作者も読者もコメント大歓迎。
何しろ周回遅れの鑑賞ですので、古いエントリでもご遠慮なく。

カテゴリ
2014 題詠百首 (102)
・2014 一首選一覧 (1)
・2014 題読選り好み (101)
2013 題詠百首 (103)
・2013 一首選一覧 (1)
・2013 題読選り好み (100)
2012 (0)
・2012 一首選一覧 (1)
・2012 題読選り好み (100)
2011 邪道七七 (100)
・2011 一首選一覧 (1)
・2011 題読選り好み (100)
2010 題詠百首 (102)
・ 2010 一首選一覧 (1)
・ 2010 題読選り好み (100)
2009 題詠百首 (102)
・ 2009 一首選一覧 (1)
・ 2009 題読選り好み (100)
2008 題詠百首 (102)
・ 2008 一首選一覧 (1)
・ 2008 題読選り好み (100)
2007 題詠百首 (37)
・ 2007 一首選一覧 (1)
・ 2007 題読選り好み (101)
2006 題詠百首 (102)
・ 2006 一首選一覧 (1)
・ 2006 題読選り好み (101)
楽屋話 (24)
くもの巣 (16)
からだから短歌 (5)
コメント
トラックバック
リンク
プロフィール

お気楽堂

Author:お気楽堂
のんびり行こう

御用の節はご利用ください。
メールフォーム

ご訪問ありがとうございます
以前の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。